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【VR不動産事例】自社サイト強化にVR導入 反響数前年比150%の運用法|株式会社長栄


株式会社長栄は、京都府を中心に大阪府、滋賀県、愛知県、神奈川県、兵庫県など広域に自社管理物件を所有する、関西屈指の不動産管理会社です。


管理専門センター 「Bellevie(ベルヴィ)」を京都府内を中心に23箇所に展開し、素早い管理対応や手厚いサービスで、広範囲に管理・自社所有物件を増やしています。


今回は、アセットマネジメント本部で自社物件掲載サイト「popolato(ポポラート)」の運用を担当されている岡林様にお話を伺いました!



目的 営業・成約率アップ
用途 自社ホームページ掲載・商談での使用
業種 不動産管理・仲介


会社名 株式会社長栄
所在地 京都府京都市下京区万寿寺通烏丸西入御供石町369 No.60京都烏丸万寿寺ビル
事業内容 不動産管理業
URL https://www.kk-choei.co.jp/



自社サイト「popolato(ポポラート)」で客付強化


– 御社の事業の概要を教えてください。


長栄 岡林様:
株式会社長栄の岡林と申します。
当社は京都を中心に、滋賀・大阪・愛知・兵庫・神奈川にマンション物件を所有しており、オーナー様からの委託管理も含む全般的な不動産管理業務を行っております。
パートも含めて全体で約315名の社員がおり、京都の拠点を中心に名古屋、東京、大阪、滋賀に一箇所ずつ拠点を構えております。


私はアセットマネジメント本部という、自社所有物件の運営に携わる部署に所属しています。家賃設定や室内の改装工事、入居審査などに携わる部署です。
アセットマネジメント本部では、自社所有物件のお部屋探しサイト「popolato」を立ち上げて、自分たちで客付けしていこうという意味で運用しています。近年VRを取り入れて、どんどんスペースリーを活用しているところです。


私は、主にpopolatoの運営、お客様への物件紹介からご案内を担当しております。ファミリー物件から単身者マンションまで、幅広い年代の方をご案内することが多いですね。


株式会社長栄 アセットマネジメント本部 岡林様

– 管理戸数はどのくらいでしょうか?


長栄 岡林様:
当社の管理戸数は2021年3月末時点で合計で2万5212戸になりまして、2020年から比べるとありがたいことに増加傾向にあります。
また、2021年3月末時点での平均入居率は96.7%で、高い入居率を維持できていると思います。


基本的にオーナー様から別のオーナー様をご紹介いただくことが多く、口コミで「ここの管理会社良かったよ」と紹介していただいて管理を任されるケースが多いです。


当社はマンションにお住まいのお客様に何かあれば、原則30分以内に駆けつけられるようにしています。地域ごとに拠点を配置して、対応が早く行えるというのがオーナー様からの信頼につながっている理由だと思いますね。


あとは、入居者様向けイベントなども実施しています。コロナ禍でここ数年は実施できておりませんが、琵琶湖の花火大会は先着2000名様席を確保して、そこに入居者様をご招待したり。今年は「年末チャポン宝”(だから)くじ」という、抽選で総額5000万円が700名様に当たるキャンペーンを実施したり。そういったところも管理を任せていただける理由に繋がっているのかなと感じています。


– 学生リフォームプランの「StamP!」というプロジェクトも実施されており、独自の施策をされている会社様だなと感じました。


長栄 岡林様:
こちらもアセットマネジメント本部のプロジェクトですね。京都芸術大学の学生さんが考えられた「こういう部屋に住みたい」というプランをご提案いただいて、当社が実際に施工していくというプロジェクトになっています。


以下が実際に学生さんがプラン提案していただいてリフォームを行った第25長栄壬生H・Tマンション209号室です。


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– スペースリーの導入理由について教えていただけますか?


長栄 岡林様:
コロナ禍で顕著に感じられたことなのですが、例えば遠方のお客様からしたら「わざわざ京都まで物件を見に来るのは手間がかかる」と躊躇することもあったと思うんです。


そういった方向けに、わざわざ物件まで来なくてもネット上で、本当に内見をしているような状態で室内を見ていただけたらいいな、と。


スペースリーのVRを見たら、本当に部屋を見ているようで、是非導入させていただきたいと思ったのがきっかけです。


空き予定物件を現地案内+VRでお客様の納得感UP


– 岡林様が所属されるアセットマネジメント本部の運用体制を教えてください。


長栄 岡林様:
VR撮影はアセットマネジメント本部の社員3名でおこなっており、編集は主に1人で担当しています。編集する数が多いときは、社員3名で一緒に編集しています。


アセットマネジメント本部の皆様。チームプレイで新事業を盛り立てます

現在、4年間で自社所有物件全体の半分弱くらいはVR化できています。
お客様からは『VRがある方がわかりやすくて良い』とお声をいただけるので、現在は全室必ず撮影するオペレーションになっています。


– だいぶVR化が進んでいるんですね! 実際にpopolatoに問い合わせが来た際に、対面接客でVRをお見せするということもありますか?


長栄:
ありますね。


まだ退去されていないけど空き予定で入居募集しているときは、写真やVRも掲載していますが、やはり「対面で話を聞きたい」というお客様は今も多いです。


居住中なので室内は見られませんが、周辺の様子を現地で一緒に見たいとおっしゃった時に、iPadでVRをお見せして「室内はこうなっています」という説明をする。そうすると、お客様の方でもイメージがつきやすいみたいです。それで成約につながるケースも結構ありますね。


– 外観を目視しながら、VRで中も確認するということですね。現地訪問+VRという使い方は珍しいと思います。


長栄:
このスタイルだと、安心されるお客様が多いです。室内が見られないので、VRでプラスアルファの説明をさせていただくと、納得してくださっていると感じます。


– VRを確認いただいてからの問い合わせだと、お客様の温度感に違いはありますか?


長栄:
やっぱり写真だけ掲載している物件だと、天井や細かな部分が写っていないので「ここはどうなっているんですか?」と後から質問されることがあるんです。
VRも掲載していると、そういう部分も確認の上での質問をいただけるので、より確度が高いというか。


より詳細な質疑応答が可能になるVRは、商談の確度を高めてくれる

VRを見ながら私も説明が出来ますし、空き予定物件などは写真だけで決めるのとVRも掲載しているのとでは、だいぶ違いますよね。お客様からするとより不安が少ないと思います。


VRがあると、実際にお部屋を見て「思っていたのと違う」ということがあまりないような気がします。



– 空き予定の物件で、内見が案内できるようになるまではどのようなスケジュール感なのでしょうか?


長栄:
退去が確定したらpopolatoに募集が出るので、そのVRや写真を見た方が申込手続きをされるという形です。
VRは入居する前に撮っているので、古いものも多いです。私も実際に見たことがない物件があったりするくらいですから。


– 入居前の物件をVR撮影いただいているということなのですが、例えば2年間住まれた方が退去されたら、多少なりとも設備が古くなったり破損したりしますよね。VR内覧をしたお客様が、実際に内見したら「思ったよりも汚かったな」ということはあるんですか?


長栄:
居住年数によりますが、4年くらいまででしたらひどい使い方をしていなければ、そこまで「汚くなる」ということはないですね。節目として5〜6年以上居住している部屋だと、劣化や設備故障が出てきたりもします。


通常設備は当社が負担して修理や原状回復を行うので、もし汚いと思われたら「このように修理・原状回復します」と説明させていただきます。


– 岡林さんが対応された中で、現地で「思っていたのと違った」というトラブルはなかったですか?


長栄:
今のところは幸いなことにないです。


VRは何年も前に撮影したものですし「清掃はきちんとさせていただきますが、撮影された当時の状態と違う可能性はあります」という説明はもちろん事前にさせていただいてます。


VR導入後、ホームページへの反響数が前年比150%超え


– popolatoへのお問い合わせ数に、変化はありましたか?


長栄:
お問い合わせ件数はかなり顕著に伸びています。引っ越し時期・繁忙期である今年の1月〜3月はアクセス数が前年比150%を上回っておりまして、反響自体も有意に伸びている状態です。


去年からpopolatoの更新を意識的に増やし始め、VRも毎室必ず撮るようにしたので、それが原因なのではと思います。


– 長栄様の売上全体の中における、自社所有物件の家賃収入割合も伸びていると伺っています。


長栄:
年々伸びています。最近名古屋に何棟かマンションを所有しておりまして、最近やっと名古屋の物件もpopolatoに掲載できているという感じです。


長栄本社エントランス

popolatoというサイト自体まだまだ知名度は低くて、成約数が伸びてきて最近やっと社内でも知られるようになったという感じです。


お客様対応も私1人ですし、社内で初めての挑戦という形になっていますね。


– 長栄様の取り組みが実際に成果も出ているというのは、自社サイトに注力していきたい他事業者様にとっても、とても参考になりそうですね。



お客様からの「本当にVRで見た通り!」の声が嬉しい


– VRを使ってお客様に案内した中で、印象的なお客様の反応はありましたか?


長栄:
こちらからVRの案内をしなくても、掲載しているのを見てお客様の方から「すごく良かったです」と言ってもらえたことが、印象に残りましたね。


当社のサイトのトップバナーに「VR内覧」というバナーを作って載せているのですが、クリック率もサイトの中では一番高くて、やはりお客様にとっても「VRはあった方がいい」と思われているんだなと思いました。


– では、スペースリーを使用いただいて、岡林さまご自身の感想を教えてください。


長栄:
VRを掲載している中で「VRを見てすごくわかりやすかったです」「本当に見た通りでした」と言っていただけることが非常に多いです。
私も案内しているときに「写真と全然違う」と言われることは滅多にありませんので、ご紹介させていただきやすいと思っていますし、嬉しいですね。


撮影も岡林様が担当。使用カメラはRICOH THETA SC2

あとは、空き予定の物件でどんな間取りになっているか、どんな設備がついていたかなど分からないときもあるのですが、VRがあれば「こういう設備が付いていたのか」とわかるのでとても重宝しています。


写真だとわからない天井まで見られて「こんな照明が付いていたんだな」など、改装のときも役立っていますね。


– 設備確認にもVRを使っていただいているということですか?


長栄:
そうですね。前も「ここの電球がLEDだったかどうか知りたい」となったとき、写真だと天井まで写っていないですが、VRだと360度写っているので、VRを見ながらLEDの有無を確認したりしました。


– 長栄様は動画撮影にも力を入れていると伺っているのですが、動画とVRを比較として感じることがあれば教えていただけると幸いです。


長栄:
動画ですと、ジンバルという手ぶれを補正する機械を使って撮影するのですが、撮影者目線でしか映らないので、例えばお客様が「ここのコンセントの箇所を確認したい」などで止まって自分の目線で見たいときは、VRのほうが便利という印象ですね。


動画だとちょっと止めたいというときに、停止ボタンを押さなければならないし、細部まで写っているわけではないので。お客様自身の目線で細部までじっくり見られるというのは、VRの良いところだなと思います。


– 今後スペースリーに期待することがあれば教えてください。


長栄:
今後、家具家電をVR内に設置できる機能があればいいなぁと思っていたら、つい最近「AI空間設計」をご紹介いただいたので、もう十分満足していますね!


今後も物件設備確認やVR内覧に、活用していけたらと思います!


– 貴重なご意見を、ありがとうございました!



最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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