2023年12月の気になる不動産・テックニュース 〜年末まとめ編〜

月に1度、スペースリーからお届けする「気になる不動産・テックニュース」コーナー。
不動産やテック分野に関連するニュースを取り上げています。
2023年最後ということで、今回はニュースではなく、スペースリーマーケターが気になっている最新技術トピックについて紹介していこうと思います。
お家紹介系YouTuberから、ルームツアー動画を作るための最新の技術、最近気になる空間データ活用ニュースまで、様々なトピックをまとめて取り上げていきます!
年内最後に、気軽にお楽しみいただけると嬉しいです。
不動産YouTuberラムエイ氏のルームツアー動画
まずは、「内見系YouTuber」として活動されているラムエイ氏のYouTube動画をご紹介しましょう。
不動産屋ラムエイ
関西を中心に内見動画を撮影され、それをYouTubeにアップする活動をされています。チャンネル登録者は8万人。
不動産事業者さんからの依頼を受けて内見動画を作成することもあるそうです。
ラムエイ氏の動画の特徴は、物件に対する多彩なツッコミの数々を「ゆっくりボイス」でナレーションすること。
ゆっくり系の抑揚のない読み上げは、一部のインターネットユーザーには馴染みがありますしね。
下記の動画などは、3年前のものですが139万回再生されているバズ動画です。

こうした内見系YouTuberは多数出てきていますが、その動画様式を真似したとしても、必ずしもバズるわけではありません。
ラムエイ氏も、最近ゆっくりボイス系からの脱却を宣言しています。
どんな内見動画が見られていて、どんな物件をユーザーが見たいと思っているのか? それを反響に結びつける方法とは?
そういったことを、倦まずに研究していくことが、バズる動画を生み出す唯一の方法だと思います!
iPhoneで作れるドローン風映像
お次は、TikTokで話題となっていた下記の動画をご紹介。
@noaloooog これは即戦力級神AIアプリや… #chatgpt #ai #aiツール #luma ♬ ETA – NewJeans
iPhone手持ちで撮影した動画を、AIがフライスルー動画のように処理してくれる「Luma AI」のツールを紹介しています。
フライスルー動画はドローン視点のように物件や設備の中を飛び回っているように見える動画のことを言いますが、動きがあるのでショート動画の導入部に使うと、注目を集めやすくなると思われます。
ホテルや観光施設のプロモーション動画などでも使われることがあるので、見たことある方も多いのではないでしょうか?
動画素材をAIで加工してより魅力的に見せるという機能は、生成系AIの進化とともに世の中に多く出てきています。
日々技術情報を収集していくことももちろん重要ですが、それ以上に「新しく出た機能はガンガン試してみる」というのも、バズる動画作りにおいては大切なマインドです。
ぜひフライスルー風内見動画作成にもチャレンジしてみてくださいね。
豪の不動産テック・INSPACEの3Dバーチャルツアー
オーストラリアの不動産テック企業INSPACEが開発したバーチャルツアーをご紹介します。
上記は不動産大手のCBREのランドロード・レプリゼンテーションチームとINSPACEが共同開発した、 TRI-SEVEN ROPPONGIのバーチャルツアーなのだそうです。
CBRE、豪州INSPACE社と日本におけるパートナーシップを発表
こちらのリンクから実物が見られます。
1つのブラウザの中で、フライスルー導線へのボタンがあったり、カーソルを合わせるだけで階層ごとの詳細も表示されます。
「Virtual Tour」をクリックすれば、フロアごとのフルCGバーチャルツアーが見られるようになっています。
また、ビルの周りを動的に360度自動スクロールするUIもクールですね。
こうしたフルCGのバーチャルツアーは、国内外のビル開発などではもはや当たり前の技術となってきています。
付加機能における競争が激しい昨今ではありますが、個人的にはINSPACEのバーチャルツアーはとても見やすく、技術の革新を実感したので紹介させていただきました。
スペースリーも3Dバーチャルツアーを開発していますが、世の中の進化を促せるように開発をどんどん進めていきたいと思っています!
注目の新技術「3Dガウススプラッティング」
最後に、最近3D界隈でとても注目を集めている最新の技術「3Dガウススプラッティング」について紹介させてください。
実写並みの3D映像を高速描画! 新技術「3Dガウス・スプラッティング」でゲームやVRが格段にリアルに
3Dガウススプラッティングとは、アメリカの国際的なCG学会・展示会「SIGGRAPH(シーグラフ)」で発表された新技術です。
まず、360度カメラなどで撮影した動画データや画像データをAIに大量に学習させることによって、現実世界のデータをAIに採集させます。
そして、特定の視点から見たバーチャル風景をリアルタイムに生成させる、という技術なのだそうです。

スペースリーは3Dを含む「空間データ」を扱う会社ですが、ざっくり言うと画像や動画、3Dデータから情報を読み取り、処理するAIを開発し、それを製品サービスに進化させている形になります。
我々のような企業にとっては、こうした新技術の登場はサービス開発の発想の原点となる可能性があるのです。
技術革新が起こっても、話題になるのは開発者界隈だけだと思われるかもしれませんが、OpenAI社のChatGPTが世の中に与えたインパクトのように、優れた技術力を持った会社が世の中のゲームメーカーとなる可能性は常にあります。
スペースリーもどんどん開発力を磨いて、皆様にインパクトを与えられるサービスを提供すべく、2024年も更なる躍進を目指してまいります!!
以上、スペースリーがピックアップした「2023年12月の気になる不動産・テックニュース」でした。 気になる内容や質問などがあった方は、公式HPよりぜひお問い合わせくださいね!
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