2024年6月の気になる不動産・テックニュース

月に1度、スペースリーからお届けする「気になる不動産・テックニュース」コーナー。
不動産やテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今回のテーマは「空間データ活用の方向性」です。
我々スペースリーは「空間データ活用プラットフォーム」を標榜していますが、我々が扱うようなパノラマを含む空間データが、この先の未来でどんな風に活用されていくのか? その一端を知るためのニュースをセレクトしてみました。
旅行相談数を4倍にしたVRプロモーションモニターのPR力
まずは、観光業界でのVRプロモーションが盛り上がっているというニュースから。
VRの観光プロモーションで相談件数が4倍に
上記は三菱地所とJTBと北海道十勝郡浦幌町が共同で行った観光実証実験のニュースです。
東京都千代田区にある旅行者向けのコミュニケーションセンターにおいて、十勝観光の魅力を伝えるための観光プロモーションを開催したとのこと。
コミュニケーションセンターに訪れた旅行希望者には、空間VRシステム「uralaa」の大型スクリーンを通じて四季折々の十勝の魅力をPRします。
すると、旅行相談件数が4倍になるという驚くべき結果が出たのだというのです。
チラシ配布数も3.1倍、来場者数も2.4倍になったところを見ると、そもそものVR体験型観光プロモーションの集客効果がわかりますね。
実は不動産・住宅業界でも、チラシやホームページにVRを掲載することで、反響率をアップさせることに成功した事例がすでに発生しています。
旅行も不動産も、空間や体験をイメージさせることが大切な業界です。そうした業界とVRの相性は、とても良いと言われています。
これからもこうした事例があったら、皆様に共有させていただきますね!
ついに日本で発売される「空間コンピューティングデバイス」
お次は、AppleがiPhoneの次に打ち出す最新デバイス「Vision Pro」が、ついに日本での発売が決定したというニュースです。
「Apple Vision Pro」6月28日に日本発売。599,800円から
アメリカではすでに発売され、多くの人が活用する姿がSNSなどを中心に「バズって」いました。
しかし、個人的には下記の一文がとても気になっています。
リリース初日から利用できる日本向けのアプリとして、Yahoo! JAPAN、LIFULL HOME’S、U-NEXT、日経新聞のアプリが準備されているという。
引用元:https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1598967.html
初期の日本向けアプリとしてLIFULL HOME’Sが入っているということは、Vision Proはもしや不動産オンライン内見などの利用も見越しているのでは…?と思っています。
スペースリーもオンライン内見を推進する企業として、この新しいデバイスの動向は見逃せません。
「空間コンピューティングデバイス」というジャンルとして、Meta Questなどのヘッドマウントディスプレイとは一線を画すとアピールされているVision Pro。
これからどんな活用をされていくのか、進化に注目していきたいと思います。
森林の空間データ活用で業務効率を圧倒的に押し上げる!
最後に、建設・土木大手の鹿島がドローンを使った森林計測を活用しているというニュースです。
鹿島、ドローンで森林計測30倍速 仮想空間使い保全支援
ドローン技術の進化も著しい近年、ドローンに搭載したカメラを使った計測は、もはや不動産業や建設業では当たり前になりましたよね。
人力での計測では不可能だった速度で、広大な森林を把握することができますし、なおかつそのデータを仮想空間上に再現できるということです。
こうした計測データのことも「空間データ」と呼びますが、実はスペースリーの機能の一つである「ドールハウス」なども、こうした計測の仕組みで作られているんですよ。
360度カメラで撮影した物件データを、空間データとして活用し、部屋の角やドアの位置などを「アノテーション」と呼ばれる技法で指定することによって、物件を3Dに変換する、という形です。
空間データの活用は様々な分野で進んでいます。
これから不動産・住宅業界にも使いやすい形で提供していけるように、スペースリーも頑張ります!!
以上、スペースリーがピックアップした「2024年6月の気になる不動産・テックニュース」でした。 気になる内容や質問などがあった方は、公式HPよりぜひお問い合わせくださいね!
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