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2024年7月の気になる不動産・テックニュース

月に1度、スペースリーからお届けする「気になる不動産・テックニュース」コーナー。
不動産やテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今回のテーマは「不動産業界の変化と進化」。賃貸、売買、住宅の全ての分野において、事業者側と消費者側の双方に変化が現れている昨今。
今回は、どんな変化が出ているのか、スペースリー的に気になったトピックを取り上げてみました。

「室内の全ての写真をオンラインで確認したい」人が68%

まずは、消費者側のお家探し行動の変化について。
賃貸住宅新聞で、SUUMO編集長の池本氏が連載しているコラムの一記事を紹介します。

オンラインでの情報量が鍵

コラムの中では、お部屋探しにおける内見を含めた情報収集を、オンラインで済ませる人が増えてきていることが指摘されています。
それに伴い、事業者側にはオンラインに掲載する情報の充実化が求められています。
例えば、SUUMOが行ったアンケートで約68%の人が「室内の写真が全部確認できること」を求めたそうです。
事業者間で不動産DXが注目されているのも、SNS集客が注目を浴びているのも、そうしたオンライン情報の充実化が原因にあると思われます。

スペースリーは、空間データ活用プラットフォームとしてパノラマやVRを提供していますが、実はスペースリーが扱っているものは「オンライン情報」と言われるもの全般です。
パノラマVRをはじめとして、通常画像から動画、CGを使ったパノラマVRとCG画像、3Dモデル…お部屋の情報を過不足なく伝えられるコンテンツを、全て扱っています。
様々なリッチコンテンツを使ったオンライン情報充実。より良いお部屋探しのお手伝い。
それが、スペースリーの目指すところでもあります。

オンラインに様々な情報がアップされるようになればなるほど、距離や時間、場所の制限もなくなっていきます。
遠方からVRで内見ができたり、仕事の合間にIT重説で契約前まで進めることも可能ですね。
AIによるサジェスト機能なども充実してくるでしょう。
事業者側にとっても、消費者側にとっても有益なオンライン化を、スペースリーとしてもどんどん加速していきたいと思っています!

Vision Proでのライフルアプリ使用レビューが到着

次にご紹介するのは、6月末についに日本で発売した空間コンピューティングデバイス・Vision ProのLIFULLアプリの使用レビュー記事です。

【レビュー】Apple Vision Proに完全対応したライフルの「お部屋探し」アプリが斬新だった

今まではVRを使ったお部屋探しは、あまりゴーグルを使ってできるイメージはありませんでした。
しかし、Appleの新しいデバイスである「Vision Pro」の初期アプリとして提供された「LIFULL HOME’S イマーシブモデルルーム」が、ニュースタンダードとして定着する可能性があります。

初期の日本向けアプリとしてLIFULL HOME’Sが入っているということは、Vision Proはもしや不動産オンライン内見などの利用も見越しているのでは…?と思っています。
スペースリーもオンライン内見を推進する企業として、この新しいデバイスの動向は見逃せません。

「イマーシブ」は最近のトレンドで、直訳すると「没入型」。
ARやVR、LEDモニターやヘッドマウントディスプレイを使った没入方の体験のことを指すことが多いです。
お台場にできた「イマーシブフォート」なども有名ですね。
イマーシブモデルルームアプリは、そうした没入型のお部屋探し体験を提供するアプリだと想像できます。
実際、使用レビュー記事ではCG外観を見回す体験や、360°お部屋内見をイマーシブに体験できる様子が書かれています。

こうしたお部屋探し体験の変化が、消費者側にとってのニュースタンダードを作っていく可能性は大きいと思っています。
スペースリーもそうしたニュースタンダードの創出に寄与できるよう、更なるサービス向上を目指してまいります。

実寸大の間取り+VRモデルルームで新しい内見体験

最後は、VRと実寸大間取りを活用した、新築分譲モデルルームについてのコラムをご紹介します。

「実寸大の間取り図」がモデルルーム?マンションの売り方が戸惑うほどに変わりはじめた

モデルルームを作る傍ら、バーチャルモデルルームも並行で作るデベロッパーや住宅販売事業者も、近年では増えてきたイメージです。
モデルルーム内見のオンライン化とでも言いましょうか。
しかし、このコラムで取り上げられているのはただのバーチャルモデルルームだけでなく、実寸大の間取り図を配置したモデルルームにVRゴーグルをつけて入り、内見体験するというもの。

コラムで取り上げられているのは大成有楽不動産が販売する「オーベル青砥レジデンス」のモデルルームのお話。
バーチャルモデルルームを提供する企業として、実は近年実在のモデルルームを持たない事業者様が増えてきていると感じます。
コラムでは、家具などを置かない「従来のモデルルーム」とは一線を画したスタイルについて触れていますが、バーチャルモデルルームではCG家具などをVR上で配置される事業者様も多くいらっしゃいます。

「マンションの売り方が変わった」と著者の方は書かれていますが、まさにその「売り方を変える」のがスペースリーの目指す社会です。
事業者側から提供するサービスが変わることによって、消費行動が変わる。それによって、資材の消費やCO2削減などにも寄与できるかもしれません。
これからもさらに便利な社会のために、こうしたサービスの変化を歓迎したいですね。

以上、スペースリーがピックアップした「2024年7月の気になる不動産・テックニュース」でした。 気になる内容や質問などがあった方は、公式HPよりぜひお問い合わせくださいね!

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