月に1度、スペースリーからお届けする「気になるVR・テックニュース」コーナー。
VRやテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今月のテーマは「SFとVRの未来」です。2024年現在の状況が、過去に描かれたSFに近づいてきている、というのは近年よく言われることです。今回はVRの技術進化の先行きも含めて見ていきたいと思います！

未来の先端技術の参考になるSF映画ランキング

生成AIの登場をきっかけとして、我々の生活は大きく変わりました。
そんな先端技術の行く末を占うようなSF映画を、様々な分野の専門家がセレクトしてランキングした記事をご紹介します。

3位にランクインした『her/世界でひとつの彼女』などは、最近OpenAIの合成音声「Sky」が女優スカーレット・ヨハンソンの声に酷似している、として騒動になっていたことでも有名ですね。
これからAI技術が躍進していった未来に、AIアシスタントの人格をどう捉えるか、などの視座にもつながりそうです。
スペースリーとしては、VRゴーグルの進化した未来という意味で2位にランクインした『レディ・プレイヤー1』をぜひ観ていただきたいです（必ずしもいい未来ばかりじゃないけど…）。

人気SF作品『三体』に出てきたVRゴーグルが実際に販売！？

作中でキーアイテムとして登場する特殊な形をしたVRゴーグルですが、今回販売されていたのはそのVRゴーグルを模したレプリカです。
2024年ではまだまだこうした特殊な造形のVRゴーグルも夢のようですが、近年の技術の進歩を見ると、私たちが生きている間に実現するのでは？と考えてしまいます。

Netflixで独占配信中の『三体』や、Prime Videoで公開されている『ペリフェラル 〜接続された未来〜』など、VRゴーグルを通した導入を持つSF作品も多くなってきました。
これからSFのような未来に向けて、デバイスの進化に期待しましょう！

VRゴーグルのOS汎用化、Metaがリード

SFではよくキーアイテムとして登場するVRゴーグルですが、実際のVRゴーグルの現状はどんなものでしょうか？
Meta Quest3などのスタンドアロン型VRゴーグルではマーケットをリードしているMetaが、QuestシリーズのOSを他者に開放すると発表されました。

AppleのiPhone発表から圧倒的に市場を席巻したスマートフォンは、すでに世の中の人の70％近くが持っている、当たり前のものになりました。
iOSがAppleの独占的なOSだったのに対して、Googleが提供したAndroidは開発者に対して開放されており、大きなシェアを獲得しました。
これと同じ現象が、VRゴーグルのOSにも起こっているわけですね。

Metaが提供するOSは「Horizon OS」。すでにこのOSを利用して、ASUSやLenovoが独自のハードを開発開始しているということです。
もちろん、AppleもVision ProというXRゴーグルを発売しているわけで、Vision OSとHorizon OSの対立構造が勃発しそうです。

市場競争が激化することにより、アプリとVRデバイスの連携が進むことや、デバイスの廉価化も想像できます。
さらなるVRゴーグルの進化に、期待してしまいます！

以上、スペースリーがピックアップした「2024年5月の気になるVR・テックニュース」でした。
気になる内容や質問などがあった方は、公式HPよりぜひお問い合わせくださいね！

スペースリー公式note