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2024年7月の気になるVR・テックニュース

月に1度、スペースリーからお届けする「気になるVR・テックニュース」コーナー。
VRやテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今月は、VRゴーグルを使われる方やメタバースをお仕事で活用される方にとって、有益と思われる記事を集めてみました。

ついに生成系AIは3Dモデルまで作れるようになるのか?

Metaが発表した、テキストから3Dモデルを生成できるAIに、注目が集まっています。

Meta、テキスト→3Dモデル高速(1分以内)生成AI「3D Gen」の論文発表

プロンプトを与えるだけで画像や動画、テキストコンテンツなどを生成できる生成AIは、2023年世界中を席巻しましたが、3Dモデルを生成できるAIは各社の開発が報告されているだけでした。
現時点ではまだサービスに実装の予定は発表されていませんが、もしこのAIが一般の企業で使えるようになれば、3D業界のゲームチェンジャーとなる可能性があります。

例えば、建築業界で今はCADから作成して書き出している3Dモデルを、AIが生成できることになる。
また、製造業の3D設計モデルが、固定プロンプトに変更を加えるだけで生成できるようになる。
そうしたことが実現された場合、業務効率化はもちろんですが、3Dに関わる職種そのものの業務フローが変わる可能性がありますね。

今後のMetaからの発表が楽しみです!

VRゴーグル使用の大敵「VR酔い」対策を各国が研究

VRゴーグルを使う人にとって、大きな悩みの一つ「VR酔い」。 そんなVR酔いを解消するために、アメリカ、フランス、日本の各国の研究機関が研究した結果をまとめた記事を紹介します。

仮想現実の体験で起こる「VR酔い」解消のための4つの研究事例

各研究機関ではVRに独特の「視覚と感覚の乖離」を埋めようとする実験などが行われており、例えば「前頭葉に電気刺激を与えて平衡感覚の補正を行う」実験や、「バイクシミュレーターの映像に合わせた音と振動を与えて映像酔いの重症度を半減させる」実験なども行われたそうです。

以前このコーナーで、VR酔いを抑える薬を小林製薬が開発中か?というニュースも取り上げたことがあります。
VR端末やAR端末が当たり前のように日常に溶け込む世界になるには、酔いの解消は避けては通れない問題です。
ハプティック技術なども今後進化していくと思われますし、どんなVR酔い対策を施したデバイスが普及するのか、楽しみですね!

VRで「感電体験⁉️」 感電防止訓練用デバイスが発売

最後に、VRゴーグルを使用しながら「感電体験」ができるデバイス「UNAGI」が発売されたというニュースです。

感電体験デバイス「UNAGI」が発売。本格的な「VR×感電防止訓練」向け、展示会や無料体験会も予定

「UNAGI」はEV時代の感電事故に目をつけた感電体験デバイス。
確かに、電気工事業だけでなくEVデバイスを扱う機会は日常的に増えました。感電体験が簡単にできるという発想が面白いですよね。

通信にはBluetooth Low Energy(BLE)を使用しているため、用途に応じて、様々な端末と連携させることができます。VRヘッドセット「Meta Quest 2」だけでなく、Android、iOSにも対応。
引用元:https://www.moguravr.com/unagi-launch-trialsession/

とのことで、VRデバイスだけでなく様々なデバイスで体験ができるのも興味深いです。
スマホから電流の強さなどを制御することも可能とのこと。

一つ前のトピックで取り上げた通り、VR酔いの対策には視覚と感覚の乖離を埋めることが重要です。
電気刺激もVR酔いの対策になることを考えると、このデバイスも感電体験だけでなく様々な発展余地があるのではないでしょうか?

スペースリーのVR研修と合わせて、このデバイスを使うことで感電防止研修コンテンツができてしまいそうですね!
今後もデバイスの進化に要注目です。

以上、スペースリーがピックアップした「2024年7月の気になるVR・テックニュース」でした。
気になる内容や質問などがあった方は、公式HPよりぜひお問い合わせくださいね!

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