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2024年8月の気になるVR・テックニュース

月に1度、スペースリーからお届けする「気になるVR・テックニュース」コーナー。
VRやテック分野に関連するニュースを取り上げています。
お盆前の南海トラフ緊急情報発出もあり、皆様も防災に対する意識が高まった今夏だったと思います。今回は、防災×テックにフォーカスした記事を集めてみました。

災害が増えるご時世 防災ベンチャーが注目集める

8月9日に起こった宮崎県沖における大地震によって、南海トラフ大地震への警戒心が官民レベルで高まっていますね。
各自治体が防災情報を発出したり、避難所の開設を担う中で、民間企業、主にベンチャーが防災インフラの構築に挑戦しているという記事です。

「もう行政に頼った防災は成り立たない」「自分の身は自分で守れ」…防災ベンチャーの挑戦

雨量の測定や、河川の氾濫危険性をAIやIoT技術を使ってお知らせする仕組みを構築しているRainTech株式会社などの事例が紹介されています。 こうした、防災をメインに据えた活動をしている企業は「防災テック企業」と呼ばれています。
ベンチャー企業はもちろんのこと、テックを使って防災活動を行おうという企業は近年増えている印象です。
スペースリーの研修VRシステムを、会社の避難訓練や安全研修に活用する事例も多くみられています。

気象の変動やゲリラ豪雨の増加、巨大台風や南海トラフを含むプレート変動による大地震の可能性、年々上昇する気温に比例した熱中症などの気象災害…
こうしたリスクに対処するために、テックを活用していこうという考えにはとても共感できます。
今後、防災ベンチャーの台頭に注目ですね。

広島県のテックを活用した取り組み

民間企業だけではなく、自治体もテックを活用した防災に力を入れています。
DXに積極的な自治体というイメージがある、広島県の取り組みをご紹介しましょう。

被爆体験の継承にAIやVR活用、広島の街の復興をゴーグルで疑似体験

戦争の痛ましさを伝えるために、被曝体験の継承を口伝だけではなく、VRなどを活用して行っているということです。
実は広島県は、空き家バンクや防火管理講習にもVRを活用しており、自治体全体でのDXがかなり進んでいます。

VRで防火管理講習(広島市)【スタートアップ共同調達事業】

実は上記の実証実験には、スペースリーのVRが活用されているんですよ!
戦争体験の伝承や防災、空き家活用推進まで、テックを活用しているということで、広島市の取り組みを知らない人が注目するきっかけにもなります。
今後もVRを使った新たな取り組みに期待できそうです。

災害と日常の違いをなくす「フェーズフリー」とは?

防災における概念として「フェーズフリー」というものがあるのを知っていますか?
身の回りにあるものを、日常で活用するのはもちろんのこと、災害時にも役立つようデザインしようという考えです。
日常と非日常のフェーズの違いをなくす、そうした考えで生まれたのが「フェーズフリー」だそうです。
そうしたフェーズフリーの考えの中で行われた実証実験の動画をご紹介します。

“備えない防災”で安全に暮らす新たな取り組み始まる

SHARPと防災技術研究所が行なった実証実験で、エアコンから自治体の避難勧告を模した音声情報が流れるというものです。
「防災無線や広域放送での避難勧告は、雷雨時などに聞こえにくい場合がある」などの理由でこのような実証実験に至ったとのことですが、確かに聞こえづらいと思った経験があります。

最近はスマホのアプリなどでも災害情報がポップアップされる時代ですが、緊急地震速報以外は強制アラートも鳴りません。
フェーズフリーで普段から防災情報に触れていれば、いざというときに慌てなくて済みます。

こうしたテック×防災の実証実験が、どんどん進むことによってより災害被害者が減っていき、便利な世の中になっていくといいですよね。
今後の取り組みの進化にも注目していきたいです。

以上、スペースリーがピックアップした「2024年8月の気になるVR・テックニュース」でした。
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