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小糸製作所、VRクラウドソフト「スペースリー」を活用して
作業手戻り90%削減、年間180時間の教育コスト削減を実現
〜新型コロナ禍において、三密回避で研修の非人力化を実現〜


 自動車照明器具の開発製造大手である株式会社小糸製作所(本社:東京都港区、取締役社長:三原 弘志、以下 小糸製作所)は、既存の社内研修の高度化・習熟度向上を目的に、株式会社スペースリーが提供するどこでもかんたんVRのクラウドソフト「スペースリー」(本社:東京都渋谷区渋谷3-6-2 第2矢木ビル3F、代表取締役:森田博和、以下 当社)を活用した研修VRコンテンツを作成し、作業手戻り90%削減、教育コスト年間180時間削減という実証結果が得られました。
 このたび得られた実証実験の結果をもとに、当社は小糸製作所における研修VRコンテンツのラインナップ拡大のみならず、ショールームや展示会等の製品や技術PR面での活用など様々な用途でのVR展開を推進して参ります。


背景


 慢性的な人材不足、若者の離職率増加などが近年ますます深刻化していく中で、いかにして技術を継承していくのかが、製造現場における大きな課題となっております。このような背景の中、小糸製作所においても技術継承に加え、従業員個々のレベルをスピーディかつ均質に上げたいという現場の要望は大きく、従来の方法に囚われない研修の高度化が求められていました。
 また、2020年に始まった世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大により、従来の集合研修は見直しを余儀無くされました。その中、VRは三密を回避してクオリティを下げずに実現できる研修手段として、当社のVRクラウドソフトを活用したVR研修が推進されることとなりました。


実証実験概要


 小糸製作所は、自動車照明器具の設計にあたり、製品の輝度・色度の測定のため、輝度計を活用しており、これまでは紙のマニュアル活用、集合研修による操作レクチャーによって対応しておりました。
 しかし、作業内容が複雑且つ工程も多いため、研修者の習熟にバラツキがあり、作業エラーが多発するなどの課題がありました。
 今回、当社のVRクラウドソフトを活用することで、研修者が360度空間を見渡してチェックポイントを探してもらうことで、どういった手順で輝度計を操作していくか学ぶゲーム性のあるコンテンツを作成し、実証実験を行いました。



実証結果


 実証の結果、研修者からは「作業手順が視覚的に分かり、従来の紙のマニュアルよりも遥かに分かりやすい」という声が上がり、VRを活用した研修の有効性を確認できました。
 その後、本VRコンテンツを通常の研修プログラムに組み込み、ウェブテストと併用して運用を本格化することで、VR活用以前に比べ、作業手戻りが90%削減し、従来の集合研修をVR研修に代替することで年間180時間の教育コスト削減となりました。



今後の展開


 今回の実証結果を踏まえ、輝度計を活用した製品の測定業務だけでなく、製品の検査業務などへのVR活用も既に進んでおり、今後、当社は小糸製作所とともに、VRを活用した研修コンテンツの更なるラインナップ拡大を行います。
 また、研修のみならず、新型コロナ禍で製品や技術をPRする場が少なくなってしまったという課題からショールームや展示会などをVR化して営業・マーケティング目的でのVR活用も推進して参ります。

 また、本取り組みにおいては、当社の運営するVRの活用へのヒントが見つかるメディア「Spacely Tips」にも詳細インタビュー記事を掲載しております。
 https://bit.ly/3yEtt8g



【会社概要】
社名:株式会社スペースリー
代表者:代表取締役 森田 博和
URL:https://corp.spacely.co.jp
所在地[本社] 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-6-2 第2矢木ビル3F
[福岡営業所] 〒810-0001 福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡PARCO新館5F
[大阪営業所] 〒533-0031 大阪府大阪市淀川区西淡路1-1-9 ビジネス新大阪506
設立:2013年8月
資本⾦: 267,963,395円
事業内容:

  • 直感的な操作で、 ウェブブラウザ再生可能な高品質のパノラマVRコンテンツの制作・編集・管理、活用までが一括してできるクラウドソフト「スペースリー」の開発・運用
  • 360度空間データや視線データの活用のためのAI x VRの研究開発を推進するためのSpacely Labの運営



2021年5月27日

【本件に関する問い合わせ先】
株式会社スペースリー 養安 あゆみ
03-6452-5462 / info@spacely.co.jp
URL: https://spacely.co.jp