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2024年9月の気になるVR・テックニュース


月に1度、スペースリーからお届けする「気になるVR・テックニュース」コーナー。
VRやテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今回は、物流業界全体に影響を与えている、JR貨物のデータ不正事件について取り上げていきます。


JR貨物 貨物列車運行停止の顛末


まず、今回報道されている事件の概要をご紹介しましょう。

JR貨物 一時すべての貨物列車運行停止 物流各社で荷物の遅れも


JR貨物の貨物列車の製造において、車輪に軸を取り付ける作業の中でデータ改ざんなどの不正が発覚しました。
不正の有無が確認できない車両がさらに300両あることがわかり、2024年9月11日には一時的にすべての貨物列車の運行を取りやめることに決定。
9月12日の午前中には運行を再開しましたが、数時間の貨物列車停止でも物流の各所に大きな影響が出る事態となりました。


原因は車輪軸の取り付け作業でのデータ改ざん


今回の貨物列車運行停止の原因は、JR貨物の貨物列車の製造における車輪軸取り付け作業における、データ改ざんだと言われています。
報道では、取り付け作業において車輪を押し込む圧力値が、定められた値を下回った圧力値で取り付けられたにも関わらず、そのまま車両が稼働していたとのこと。そして、現場は基準の圧力値に足りないことを認識していたにも関わらず、データを改竄していたと思しきことがわかっています。
現場では「規定を満たした圧力値で押し込みをすることで、部品の破損があると、コストが倍増する」という恐怖感があったのだと報道されています。


製造業に身を置かれている方には、他人事には思えない事件なのではないかと想像しました。
製造工程において、安全のために定められている基準値は多数ありますが、今回の事件のように「現場までその重要性が普及しておらず」起こってしまう事件は多いのではないでしょうか?
なぜその基準を満たさねばならないのか? 基準値を下回るとどうなるのか?
そうした理解を現場に普及させることも、大切な安全対策なのではないでしょうか。


安全のための教育をもっと能動的にする方法


安全研修や現場教育、社員研修などに各社苦労しているというお話はたくさん聞こえてきますが、スペースリーは「空間データ活用プラットフォーム」として、研修VRを提供しています。



研修コンテンツをVRにすることで、下記のような効果が出ています。



・ 能動的に研修に参加できる
VRはビデオや座学と違って、受講者の手で動かさなければコンテンツが先に進みません。そうした能動的な受講によって、より知識が身に付きやすくなります。
・ 受講者の感情に働きかける
安全研修などではより効果的なのですが、VRは「速さ」や「高さ」、「恐怖感」などを感じさせることができるコンテンツ特性を持っています。そのため、受講者の感情に働きかけるコンテンツを制作することが可能です。


そのほかにもたくさんの効果があるのですが、それらは弊社の活用事例などもでお伝えしています。



スペースリー活用事例:https://info.spacely.co.jp/case/



最近多くの業界でVRの効果が再注目を集めており、研修VRへのお問い合わせも増えています。
今回のJR貨物のような事件が起きた場合、再発防止対策として現場の再研修なども検討されると思います。
その際に、研修VRなども教育コンテンツとして導入検討される可能性もありますね。
スペースリーは、より研修効果の高いコンテンツを提供していくことによって、社会に貢献できることを目標としています。 今後もこうしたニュースに、注目していきたいと思います。



以上、スペースリーがピックアップした「2024年9月の気になるVR・テックニュース」でした。
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