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Column

2024年11月の気になるVR・テックニュース


月に1度、スペースリーからお届けする「気になるVR・テックニュース」コーナー。
VRやテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今回は、研修や教育、様々な分野でVRを活用する際に問題になる「VR酔い」に関連するニュースをピックアップしました。


XRデバイスを使うすべての人の悩み「VR酔い」


VRを業務や趣味に使ったり、ヘッドセットを長時間利用したことがある人なら一度は悩まされたことがある「VR酔い」。
VR酔いは、一般的な「乗り物酔い」と同じような感覚のズレから来るもので、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)で見ている画面と、自分の生身の感覚との“ズレ”によって起こると考えられています。


HDMを使ったVRを普及させるためにも、各社がこぞってVR酔いの改善方法を研究しています。
そんな中、ケンブリッジ大学発のスタートアップ企業が、VR酔いを改善するための次世代レンズの開発に着手したというニュースが届きました。


VR酔いしない薄型次世代レンズ技術を開発 ケンブリッジ大学発企業が、500万ドル調達


英国ケンブリッジ大学発のスタートアップであるAllFocal Optics
今回、VR酔いを解消する次世代レンズ技術の開発のため、530万ドルの資金調達を実施したと発表しています。


網膜に直接デジタル画像を投影できるレンズ?


記事内で紹介されている「VR酔い」対策の次世代レンズの機能は以下の通り。

AllFocal Opticsが特に注目を集めている点は、従来のXRデバイスの課題であった「VR酔い」や不快感を解消するレンズ技術にあります。同社が開発する薄型ナノフォトニクスレンズは、ユーザーの網膜に直接デジタル画像を投影し、周囲の環境に目が適応しても常にフォーカスが維持される仕組みを実現しています。同社は「この技術により、メガネをかけている人でも快適にXR体験を楽しむことができる」としています。
引用元:https://www.moguravr.com/allfocal-optics-funding/


VR酔いは、前段でも説明したように自分の感覚とディスプレイで見ている画像の“ズレ”が原因で起こるものです。
レンズレベルで改善できる方法が開発されるとあれば、期待しないわけにはいきません。



スペースリーの研修VRでは、コンテンツをHMDで見ていただく機会も多いですが、やはり体感1〜2割程度の方に「VR酔い」の症状が現れるように思います。
スペースリーとしても、撮影の際に手ぶれを抑える工夫を指導したり、360度カメラの手ぶれ補正機能を研究したりと様々な対策はとっていますが、レンズレベルでの対策は考えたことがありませんでした。


これからのHMDやXRグラスのレンズの進化に、ぜひ期待したいですね!


発売が期待される「VRヨワナイン」


余談ですが、昨年商標が登録されたことによって話題になった小林製薬の「VRヨワナイン」。

出るか、VR酔いの特効薬 小林製薬が「VRヨワナイン」の商標出願


名称から、おそらくVR酔いを止めるための薬を開発しているのではないか…と噂されていたのですが、個人的には発売をすごく心待ちにしています!
各社の様々な方向からのVR酔い対策に、今後も注目していきたいですね。



以上、スペースリーがピックアップした「2024年11月の気になるVR・テックニュース」でした。
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