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2025年2月の気になるVR・テックニュース


月に1度、スペースリーからお届けする「気になるVR・テックニュース」コーナー。
VRやテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今回は、八潮の陥没事故現場において、どんなところに原因があったのか? テックを使った防止策はあるのか?などについて考えていきます。


なぜ事前に気づけなかったのか? 八潮の陥没事故


1月28日に発生し、近隣の排水制限などを伴う大事件となった八潮の陥没事故。ニュースで見られた方も多かったと思います。

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唐突に10mほどの大きさで開いた陥没穴の中にトラック1台が転落し、クレーンなどでの救助作業中にさらに大きく陥没が広がったため、現在も救助作業は継続されています。
陥没の原因は、地中の水道管から何らかの原因で水が漏れたため、周囲の土が流失して空洞ができたのではないか?と考えられていますが、現時点で原因もはっきりとは特定できていません。


事前に道路状態の定期チェックなどは自治体によって行われていたそうですが、それでも地中の深いところで広がる空洞化は発見できませんでした。
それが今回の事件の一因にもなっていると言われています。


どうやって空洞を発見するのか 下水管の劣化の特定も急務


ニュースなど各所で語られていることですが「なぜ大規模陥没が起こるまで地中の空洞化に気づけなかったのか?」ということは、私も疑問に思いました。


自治体が行う道路状態の定期チェックでは、道路交通を遮断する時間が発生するリスクなどを鑑みてか、走行する車からレーダーを照射して地中をチェックする方法などが標準として取られているとのこと。
レーダー照射でわかるのは、地中約2mの様子までだそうです。そのため、今回のように深い場所でできていた空洞を発見するのは難しそうです。
また、自治体の予算の関係などもあり、そう頻繁にできるものではないことは想像できます。


日本のインフラ設備が老朽化しつつあるということは以前から課題としてあげられていましたが、今回の事故で対策が急務であることが認識されました。


テックで解決できる課題はないのか考える


では、こうした自治体や日本のインフラ全体が抱える課題を、テックで解決できないのか?


一例として、どんなテックを使えば八潮の事故の原因となったと思われる老朽化をチェックできるのか、考えてみたいと思います。
下水管の劣化や状態チェックには、水の中を歩けるドローンに360度カメラやミニカメラをつけて下水管の中の状態を撮影することで、穴あきなどを未然にチェックできるのではないでしょうか?
実際に、ドローンによるチェックについては実用化しつつあるサービスもあるそうです。


陥没チェックに関しては、人工衛星リモートセンシングを使って地表の陥没を観測する方法なども実験されているそうです。
人工衛星からの観測なら、交通を遮ることもなく日々の観測を行うことができ、地表の陥没から大規模陥没の事前予測を立てられるのではないでしょうか?
テックを使ったチェック体制が実際に実用されるかについては別の課題があるでしょうが、技術の進歩とともに解決できることも多いはず。
そうした展望は、社会にとっても希望になりますよね。


スペースリーも「空間データ活用で“伝わる”をスマートに」を掲げている以上、サービスを通じて様々な社会的課題を解決できる企業であれるよう、邁進していきたいと思っています。



以上、スペースリーがピックアップした「2025年2月の気になるVR・テックニュース」でした。
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