株式会社福徳不動産は長崎を中心として、佐賀・福岡で事業展開する総合不動産会社です。
福徳不動産を中心とする「不動産管理事業」の他に「社会福祉事業」も持っており、2つの事業を通して地域との共存共栄を目指しています。
今回は、株式会社福徳不動産 不動産賃貸部 部長の李様と、金様にお話を伺いました。
後編ではバーチャルホームステージングの活用についてお話を伺っています。
目的 | 営業・成約率アップ/業務効率アップ |
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用途 | SPT・バーチャルホームステージング |
業種 | 不動産管理仲介業 |
会社名 | 株式会社福徳不動産 |
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所在地 | 長崎県長崎市金屋町1番17号 福徳ビル |
事業内容 | 賃貸仲介、売買仲介、商業施設仲介、管理、建築コンサルタント、ホテルマンスリー事業、IT事業、コインパーキング、オーナーコンサルタント他 |
URL | https://www.fukutoku-estate.com/home |
前編を読む→ 【VR不動産活用事例】撮影業務・画像管理時間を3分の1に削減 オンライン営業と撮影アプリで実現した圧倒的効率化|株式会社福徳不動産 (前編)
早期成約に効果的なバーチャルホームステージング
ー バーチャルホームステージングについてもお伺いしたいのですが、現在スペースリーでバーチャルホームステージングをどのような物件に利用されていますか?
金様:
全物件に施すのは現在のコスト的に難しく、主に長期空室物件や新築物件を中心にお願いしています。
ー 静止画もパノラマも家具置きをご依頼いただくことがありますが、使い分けはどのような基準でされていますか?
金様:
予算の割合もあるので、基本的に静止画メインで発注をしています。
店舗から特別にパノラマも作成してほしいと依頼があった時と、新築は基本的にパノラマも同時に作成したりして使い分けています。
静止画の家具置き画像はポータルやHP、SNS、あとはInstagramの広告などにも使うことがあります。
ー バーチャルホームステージングはどういった点で効果的だと思いますか?
金様:
やはりCG家具が入ると、本当に部屋の印象がガラッと変わりますね。お客様としても生活のイメージが湧きやすくなるので、お客様の反応が良くなります。
「実際に住んでみたらこんな感じ」と弊社からも案内しやすくなりますし、案内の前からパノラマVRを見てもらっているので、内覧前から好印象を持って現地に行けます。

パノラマVRだけを見て決めていただく方もいらっしゃるので、内覧から成約までの時間が効果的に使えているというか、早期の成約にも繋がっていると思います。
本当にいつもクオリティ高く出来上がってくるので、満足しています。
ー ありがとうございます! ご満足いただけて嬉しいです。
金様:
オーダー方法も簡単で気に入っています。
バーチャルホームステージングを使い始めた当初はメールで発注していたのですが、どのように発注依頼をかければいいのか悩んだ時期もありました。
現在は発注方法も簡単になり、ボタンをクリックするだけですぐに発注ができるので、発注担当としては気軽にたくさん発注できるようになりました!
発注してから出来上がりまでの納期も早いです。
家具置きは“初めての一人暮らし”に刺さりやすい?
ー ポータルサイトのメイン画像をバーチャルホームステージング画像にしていただいているようですが、反響数に変化はありましたか?
金様:
バーチャルホームステージングによって反響に良い影響があると考えてトップ画像に設定しています。
来店の際に「この物件が気になってきた」と携帯を見せられるお客様が多いのですが、バーチャルホームステージングの写真を見せてくれる方が多いです。
実際に入居された方でも「以前見せてくれたこの写真にある家具を買いたいのですが、どうすればいいですか?」と質問してくださる方もいらっしゃいました。
「これはCG家具なので」と説明したら、「じゃあ参考にして家具を買ってみます」と。結構よく聞かれるので、お客様もこうした画像をご自身の生活イメージの参考にされているのだな、と思いました。
ー 家具付きが良いとおっしゃるお客様の年齢層はどのくらいなのでしょうか?
金様:
基本的には若い方が多いと思います。家具を買いたいと話された方は、学生さんの親御様でした。初めての一人暮らしをされるので、素敵な部屋にしてあげたいという要望でした。
なので、バーチャルホームステージングは初めて部屋探しをされる方や初めて独立される方に評判が良いのかなと思っています。
ー こういった家具のお部屋に住みたい、という理想があるわけですね。
金様:
そうです。過去に部屋探しを経験されている方や、すでに自身の家具を持っている方は、現実に合わせて家具を選ぶと思うので。初めて独立する方の方が、バーチャルホームステージングをいいと思ってくださる率が高いですね。
ー 長期空室物件に対してもバーチャルホームステージングを施しているというお話でしたが、効果はいかがですか?
金様:
基本的にバーチャルホームステージングを施す長期空室物件を選ぶ際に、空いてる日数なども考えて選定しているのですが、一年に一度空室状況を振り返る機会があります。
バーチャルホームステージングを施した長期空室物件は、去年だとほぼ8割ぐらいは最後には成約になっているので、個人的には効果があると思っています。
物件撮影=商品陳列の意識で物件撮影を優先
ー 繁忙期中のパノラマVRの活用シーンについて教えてください。繁忙期中は主にどのような機能を使われていましたか?
金様:
今回の繁忙期は特に新築物件の募集で活用させていただきました。
今年は弊社で15棟以上、例年よりも新築物件の募集がとても多い年で、ほぼ3月の竣工だったのです。
工事中のマンションが多かったので、まだ内覧できない状態の募集が多かったのですが、弊社でもこれまでのスペースリーの活用経験があったおかげで、今年はかなりスムーズに対応できたと思います。
例えば1フロアでも完成したらすぐにVRを撮影したり、パノラマと通常画像を撮影してからバーチャルホームステージングを発注をして、それを元に営業したり。
その結果、工事中でもお客様にイメージを伝えることもできましたし、新築数も多かったけれども入居率も良かったので、早期成約にも繋がる1番のポイントはスペースリーの活用だったと思います。
ー 繁忙期対応に役立てていただき、ありがとうございます。物件撮影は各店舗の社員の方が行かれるのですか?
金様:
そうですね。基本的には担当エリアが決まっておりまして、その担当エリアの物件は担当店舗のスタッフが撮影しております。
あとは、忙しい時期には私も撮影に行っています。
弊社では写真撮影に注力しているので、基本的には営業する社員が物件撮影をするようにしています。
ー 各営業スタッフとしても、物件撮影の重要性を意識されているということでしょうか?
金様:
私も何年か前から写真研修をやっているのですが、その中で「写真撮影した物件は必ず自分で決める」という考えを浸透させております。
撮影しに行ったら売り上げも上がるし、実際撮影に行くことで改めて物件確認をできるし、物件勉強にもなるわけですよね。
物件の最新情報がわかるので、お客様に営業するときに自信を持ってメリットやデメリットをお話しできますし、実際に成約に繋がるケースが多かったと思います。
ー 後回しにされがちな業務のイメージがありますが、物件撮影に行けば自分に返ってくる、成約に繋がるという認識があるのはすごいと思います。
金様:
最近私が業務全体の研修をする際に説明する内容としては「私どもがする業務は大きく4つに分けられる。オンライン営業、反響対応、接客と事務処理、そして最後が写真です」と伝えています。
商品の仕入れをしたらそれを持って営業するのが商売の常識ですよね。我々不動産賃貸事業者にとって商品=お部屋ですし、商品をディスプレイするのがポータルサイトです。
陳列する商品を準備することは当然なことですし「繁忙期であろうがなかろうが商品の仕入れを常にやっていくのは基本」と教育しております。

ー スペースリーを導入したことによる来店数や成約数、接客数に変化はありましたか?
李様:
弊社がデータを集め始めたのが、基幹システムや統計システムを大幅に変えた2019年以降なのです。なので、スペースリーを導入する前の来店率や成約数などの管理がしっかりできていたわけではなくて、前後の数字比較を表現しにくい部分があります。
ただ、導入してからの営業のしやすさが体感レベルで明らかに変化がありますので、数字では表現できないながら、現場レベルとしては「なくてはならないもの」と感じております。
パノラマVRを使ったオンライン店舗を実現したい
ー 今後スペースリーをこのように使っていきたい、という展望はありますか?
李様:
弊社としては今まで作成してきたパノラマVRと、バーチャルホームステージングというストックがあるので、これ自体を資産として運営していきたいと思っています。
なので、さらにこの資産を活用してオンライン営業はもちろん、オンライン店舗のような形でも活用していけたらと考えております。
実際に弊社の系列サービスで、オンライン店舗を運営しているのですが、大々的にはできていないので、もっとうまく活用していけたらオンライン店舗も一つのメイン店舗として運営していけるのではないかなと。
遠方のお客様や時間が取れなくて内覧できない方の対応などにもパノラマVRは相性がいいので、もっと営業の幅が広がっていくのではないかと考えています。
ー ありがとうございます。今後のスペースリーに期待すること、こういう機能があればいいなと思うことがあれば教えてください!
金様:
新機能のアップデートがあるたびセミナーがあったり、カスタマーサクセスの方からアップデートのご連絡をいただいたりして、助かっています。
その上で、パノラマVRのコンテンツと同じように、通常静止画もURLで見られるようになると嬉しいなぁと思っています。
パノラマVRではなく静止画を求めるお客様もいらっしゃるので、そういった時の画像送信方法は意外と難しくて。
LINE登録していただければLINEで送れますが、メールなどは添付容量の問題もございますし、URLで簡単に送れれば楽になるなぁと。
パノラマVRと静止画、両方連携していて1つのURLで見られるようになるのが理想ですね。
李様:
ポータルサイトにアップロードする画像には容量の制限があって、実際撮影した画像より劣る画質でアップデートせざるを得ない場合もあります。
一度画像を取り込まないといけないので、保存容量の関係もあって画質を落としている業者さんが多いと思うのです。
個人的には現在のスペースリーのVR閲覧環境が仮想ショウルームのようなイメージで、VRパノラマコンテンツに入れば静止画も置いてあるような、VRモードと静止画モードで切り替えられればなぁと。
そういったものがあれば、一旦ポータルサイトの方で反響があったお客様に閲覧URLを送って、より画質の良い静止画とパノラマが一緒に体験できる。
そうすることで、御社のクラウドに保有されているリソースもうまく活用できて、顧客体験の向上にもなり、一石二鳥なのではないかと思いました。
ー ぜひ開発にもフィードバックさせていただきます。
李様:
静止画を見せる際にポータル画像のURLを送ることもあるのですが、ポータルは物件情報の掲載が多いので、お客様が別の物件に目移りしてしまうというリスクもあります。
本当に画像だけ見せたいときに、ワンクリックで完結できるような機能があれば使い方が広がると思います。
ー 貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
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