ハウスメイトグループは、管理戸数25万7,870戸(2025年8月現在)を有し、管理戸数全国6位にランクインする賃貸仲介管理の全国トップ企業の1社です。
近年は売買仲介事業にも注力しており、業界内でも存在感を高め続ける成長企業として注目されています。
今回はそんなトップ企業の中でも、若くして店舗を率いる若手店長3名にインタビュー。
不動産業において最も重要な資産である「物件情報」をVRや写真データとして蓄積することの重要性や、その具体的な活用方法についてお話を伺いました。
※この記事は2025年8月25日に開催されたセミナーの内容を書き起こししたものです。
| 目的 | 営業・反響率アップ/業務効率アップ |
|---|---|
| 用途 | バーチャルホームステージング・画像データ管理・静止画抽出 |
| 業種 | 賃貸仲介管理事業 |
| 会社名 | 株式会社ハウスメイトショップ(グループ内で仲介・顧客対応店舗の運営) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都豊島区西池袋1-16-1 新東第一ビル7F |
| 事業内容 | 賃貸仲介管理事業 |
| URL | https://www.housemate.co.jp/ |
ハウスメイトショップ東日本66店舗(セミナー当時)では、昨年10月にスペースリーを導入されました。
今回お話いただく3名の店長は、ご就任されてから1~1.5年と各店舗を若くして率いるリーダーであり、新しい組織づくりを経験された皆様です。
福島店はパノラマ写真のアップロード数第1位、大船店は通常写真のアップロード数第1位、そして目黒店ではスペースリーのアプリを使った動画作成数が第2位となっています。
撮影習慣を定着させる組織づくりについても詳しく伺いたいと思います。

左:福島店店長 伊藤様 中央:目黒店店長 細谷様 右:大船店店長 梅村様
> 浦和店店長 竹之内様へのインタビュー記事はこちらでご覧いただけます。
ー コンテンツが大事だと思う理由を実体験をもとに教えてください
スペースリー:
事前に伺った際に、皆様からコンテンツが大事だというお話がありました。
「コンテンツ」とは、ここでは写真やVRデータのことを指しますが、この「コンテンツが大事」だと思われる理由を実体験もふまえてぜひ教えてください。

福島店 伊藤店長:
非常に基本的なことですが、ネットの情報を充実させることが重要だと感じています。
一方で、そのための写真撮影は大切な業務であると同時に難しい業務でもありました。情報充実のためにパノラマ等の撮影は必須だと考えますが、カメラの性能や撮影者の技術に左右されてしまうことや、福島店の場合は4名で運営していることで、「撮影に行く」という業務が負担になっていました。
スペースリー導入後、パノラマとして撮影した画像を静止画で抽出することができるようになり、撮影者の技術が均質化されました。また、従来ではカメラと360度カメラをそれぞれで撮影していた手間が効率化され、結果として当店のパノラマの掲載数が昨年比で倍以上になり、反響数も1割増となりました。改めて写真撮影の重要性を感じています。
スペースリー:
他のユーザー様からも「撮影する人がいない」「撮影する時間がない」という環境面での課題を伺うことは多いです。しかしながら4名体制でも撮影が可能な仕組みづくりをされ、反響数も1割増という実績も出されたとのこと、非常に素晴らしく、私たちも嬉しく思います。

目黒店 細谷店長:
基本的なことではありますが、賃貸・売買の仲介営業に関しては、売上達成までを図のように逆算した時に、売上を作るためには来店・案内を組む必要があり、そのためには反響を多くする必要があります。
その反響を増やすには、写真・パノラマを多く掲載してお客様が興味を持てるようにしないといけない。
写真以外で動画やパノラマを多く掲載することは反響を多く獲得できるだけでなく、写真だけでは見えない細かいところや、イメージしにくい生活動線をお伝えすることができ、お客様に多くの判断材料をご提供することができます。これにより実際に内見したい物件なのか、そうでないのかをお客様自身で見極められる機会が増え、お客様のご負担はもちろんですが、各営業スタッフの業務効率化につながったと実感しています。
スペースリー:
写真だけでは見えない細かいところやイメージしにくい生活動線を伝えられ、お客様に多くの判断材料をご提供することができる。結果的に内見数が減少し、内見の質が上がる。これはまさに私たちもぜひ皆様に実感していただきたいところです!

大船店 梅村店長:
大船店でもお部屋探しをされるお客様は、ネットの写真を見て問い合わせされる方が多く、写真の重要性は以前から認識していました。
スペースリーを導入するにあたり、昨年から改めてこの認識を店舗内でも共有し、写真掲載の充実を図るようにしました。
実際に写真を撮影する際、スペースリーのアプリ内で即時に明るさ補正などがAI調整されるため、店舗内で写真のクオリティにバラつきがなくなりました。
より映える写真を蓄積していけるようになったことで、自然と写真の充実に注力するようになりました。
また、通常写真の撮影にも力を入れており、ネット掲載のためだけではなく、社内共有のためにも、室内の細かい部分や、設備、共用部分、外観、周辺環境なども撮影するようにしています。物件データとして画像を蓄積していくことで、後日確認したいことがあった際にも、保存しているデータから確認することができるようにしています。
その結果、お客様から設備等のご質問があった場合も、その確認のために物件を訪問する必要がなくなり、業務効率化にもつながっています。
スペースリー:
パノラマ写真の撮影がしづらい場所や管理用に保存する設備画像などは通常写真の撮影にするなど、うまく使い分けられているのですね。
ー どのように「撮影が習慣化する組織」作りを実現されたのか教えてください
スペースリー:
3店舗ともに撮影枚数は導入66店舗で上位の実績となりますが、スペースリー導入時は、店長就任後まだ日が浅い状態だったかと思います。そのようなタイミングで、「撮影が習慣化する組織」をどのように作られたかを教えてください。

福島店 伊藤店長:
まずは撮影の分業体制を作りました。
スペースリー導入当初、業務は効率化したのですが、撮影から編集という作業をひとりで行うのはとても大変で、他の業務を優先し、撮影の優先度を下げてしまうスタッフがいるという課題がありました。
そのため、撮影する物件を私が選定し、スケジュールに余裕があるスタッフに撮影を依頼、編集作業は主に私が担当する、といった業務の細分化を行いました。
また、スプレッドシートを活用し、退去した物件のリフォーム完了日を全員で共有することで、撮影日のスケジュールを組みやすくしました。 スペースリーを利用していて感じるのが、天候に左右されないということです。天気が悪くてもクオリティを維持した撮影ができるので、予定通りに撮影が可能です。どんどん写真撮影へ行き、撮影する物件をため込まないようにすることが大事だと考えています。

目黒店 細谷店長:
当初は、新しいことを始める時に「今までのやり方がいいよね」と拒否反応を示す人もいるかと思い、店舗スタッフの最初のハードルを下げられるように、何事もやってみようの精神でとにかく自分から積極的に行動し、「こういう風に撮影すると良かったよ」という声かけを店舗でするようにしていました。
それを続けていったことで、他のスタッフも積極的にスペースリーを活用してくれるようになり、スタッフ同士で上手な撮影方法や動画の制作方法を教え合ったりする様子が見られるようになり、新しいことを始めることや店舗全体でより良いものを作っていこうという雰囲気が作られたように思います。
目黒店では、写真撮影をしなければいけない「要写真リスト」というスプレッドシートを活用しています。このシートでは、どの物件がいつ退去されるのか、いつリフォームが終わるのか、いつ誰が撮影にいったのかを一目で分かるようにしています。
また、目黒店が担当している区が4つの区にまたがっているため、各エリアを1~2名の担当制とし、それぞれの物件に愛着を持って積極的に写真撮影してもらえるように工夫しています。

大船店 梅村店長:
大船店では、まず私と副店長が実際に撮影した写真を店舗内で共有するようにしました。
特に副店長は写真へのこだわりが強く、明るさや角度などを試行錯誤しながら、写真の質を高めるよう努めてくれました。
スタッフもその後すぐに積極的に動いてくれたため、店舗全体として早い段階でスムーズに撮影業務が浸透したと思います。
日常業務では、店舗内のホワイトボードを活用し、撮影が必要な物件のリストや外観の再撮影、リフォームの不備などを記入して管理・運営しています。当初は、目黒店と同様にエリアごとに担当を決めて記入していましたが、現在は担当エリアを越えて、不足している物件を見つけたスタッフが自主的に記入・運用する体制が整ってきました。
また、撮影した物件については専用チャットを作り、リアルタイムで報告・共有することで、撮影の重複を防いでいます。
そのチャットでは、リフォーム中で撮影できなかった部屋などの情報も共有しており、後日、撮影可能なスタッフがフォローできる仕組みが定着しています。
スペースリー:
大船店様では、スタート当初からスタッフの皆様が欠かさず撮影に取り組んでくださっていました。
特に、副店長を中心に「どのように撮ればどのような仕上がりになるか」を、梅村店長と共にさまざまなパターンで検証され、それをスタッフの皆様にも共有しながら実践されていた印象です。
店長・副店長が率先して取り組まれ、その姿にスタッフの皆様が続くという、理想的なチーム体制が早い段階で築かれていたと感じていました。
ー 活用方法と、その成果について教えてください
スペースリー:
体制も整い、順調に蓄積される写真やVR、動画を実際にどのように活用されているのか、またその成果について教えてください。

福島店 伊藤店長:
福島店では、スペースリー導入後から、VHS(バーチャルホームステージング)を主に営業ツールとして活用おり、お客様の反応も非常に良いです。特にオーナー様からの反応が良いです。飲食店を経営されているあるオーナー様にはVHSを大変気に入っていただき、「QRコードを自分のお店に置きたい」というお申し出をいただいたほどです。
また、長期空室でお悩みのオーナー様に対しては、当店でVHSを活用し、積極的に営業を行っていることをお伝えすることで、信頼につなげることができています。「ここまでやってくれているのに成約にならないのは仕方ないね。ハウスメイトはしっかり対応してくれている」と感じていただけるケースも多く、管理側として一歩踏み込んだ条件交渉がしやすくなっていると実感しています。
少し話は逸れますが、VHSの作業自体が本当に楽しく、毎回どんな仕上がりになるのかを楽しみにしています。心からおすすめできるサービスです。
スペースリー:
エンドユーザー様だけでなくオーナー様の満足度が上がったとのこと、オーナー様を大事にされている貴社のお役に少しでも立てたのであれば大変光栄です。

目黒店 細谷店長:
目黒店では2点ございます。
まずは撮影時間の短縮です。特に若手スタッフは一眼レフでの動画撮影を苦手とする者が多く、ひとつの物件で何度も撮り直し、それでも手振れをしていることがよくありました。スペースリーのアプリを使いパノラマから動画作成をすることで、撮影者による質のばらつきがなくなったことは、大きな成果だと思っています。また、一眼カメラとスペースリーを使い分けているのですが、一眼カメラを使わない物件では撮影が5分程度で終わることもあります。大きく重い機材を持参する必要がないため、案内のついでにスマホで写真やパノラマをサッと撮影でき、作業時間の短縮につながっています。
2点目はVHS(バーチャルホームステージング)の活用です。賃貸では新築マンションで募集が複数必要な物件や、少し変わった間取りの物件等に実施しています。実際に売買の居住中物件で、そのまま写真を掲載しても反響は見込めないケース(家具・家電、食器やゴミがそのままの状態)がありました。バーチャルで家具消し、そして家具置きをしたところ、目黒店のエリア外の物件にもかかわらず、反響が多数あったという実績があります。
スペースリー:
居住中物件においての家具消しはオーナー様にも大変喜んでいただけるかと思います。
目黒店様の管轄は東京都目黒区や港区、品川区など相対的に物件の価格や賃料が高額なエリアかと思いますが、VHSの効果が変わりなく発揮できているようで安心しました。

大船店 梅村店長:
大船店では来店されたお客様皆様に対してパノラマ・VRを用いて物件を紹介しています。
エリアの特性としてファミリー世帯が多く、小さなお子様とご来店されるお客様も多いため、物件に行く前に、店舗内で写真だけでなくパノラマを見ていただき、内見する物件の絞り込みに活用しています。基本的に車での案内がメインになりますので、事前にVR内見で精査することで移動時間や内覧時間が短縮され、結果としてお客様の負担を軽減し、安心感や信頼感につながっていると思います。
また、内見をされた後にご家族と一度検討されたい方や、同居人の方が一緒に来れなかったという場合においても、パノラマのURLをお送りすることで、お客様からもしっかり検討できてよかったという嬉しいお声をいただいています。 パノラマVRのおかげで、物件についてしっかりと見ていただいた上で成約となっているので、キャンセル防止にもつながっているのかなと最近感じています。
ー 今後取り組んでいきたいことについて
スペースリー:
最後になりますが、スペースリーの導入から1年が経ちました。
皆様が今後取り組んでいきたいことについて教えてください。
福島店 伊藤店長:
今後もスペースリーを活用して、質の高い情報発信を継続していくことが一番大事だと感じています。
また、動画作成にも着手したいですし、売買物件こそVHSの本領が発揮される部分だと思いますので、売買物件の募集にも注力していきたいと思っています。
目黒店 細谷店長:
目黒店では先月から、スペースリーのセールスVRの機能を使い始めるようになりました。
追客時にパノラマ画像のURLをお客様にお送りし、お客様が閲覧されると店舗メールに閲覧されたという通知が届き、どのお客様がそのパノラマを何秒間閲覧されたのかというのがわかるようになっていて、その物件に対するお客様の温度感を見極めることができるようになりました。熱い方だと、同じ物件のURLを何度も閲覧されているので、そういった方から優先的に追客していくことで営業の効率化や成約率アップを図ることができています。
その温度感が目に見えることで、「またこのお客様URLご覧になっているよ」という声が店舗内でも共有できるようになり、何よりスタッフが追客を楽しそうにやってくれるようになりました。
また、スタッフの経験の差に関係なく、お客様の温度感が「熱い」「薄い」と見極められるようになったので、今後さらに活用方法を工夫した取り組みをしたいと思っています。
大船店 梅村店長:
新築物件の早期成約、テナントや売買のためにもVHSをさらに活用して、成約実績を店舗としても残していきたいと思っています。
現在も多種多様な家具が用意されていますが、まだ使い切れていないものもありますので、更に活用の幅を広げ、大船店の反響につながるイメージがどれなのかということをどんどん試していきたいと思っています。
ー 本日は貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました。今後ともスペースリーをよろしくお願いします!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
スペースリーでは今回ご紹介した事例以外にもVRの導入事例が多数ございます。サービスにご興味のある方はもちろん、他社の導入事例について詳細をご希望の方はお問い合わせフォームよりご連絡お願いいたします。
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