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不動産売買

【VR不動産活用事例】CADとVR活用で「物件の魅力を伝えきるサイト」作り|株式会社 I-House


株式会社 I-Houseは、都内の高級中古物件やリノベーション物件を中心に紹介する不動産紹介サイト「mitaina」を運営する不動産仲介会社です。


「物件の魅力を伝えきる」をモットーに、VRやCGを活用した読みやすい物件ページが注目を集めています。


今回はwalk in home Plusをスペースリーとともに提供する安心計画様と、株式会社 I-Houseの代表取締役社長である石黒様に、お話を伺いました!



目的 集客力アップ・顧客分析
用途 ホームページ掲載・静止画抽出・walk in home Plus
業種 不動産売買仲介


会社名 株式会社 I-House
所在地 東京都港区南青山5-12-3
事業内容 不動産売買仲介・メディア事業
URL http://I-House.co.jp/



物件の魅力を伝えきる「顧客目線のサイト」を目指す


ー 本日は、インタビューにご対応いただきありがとうございます! 早速ですが、I-Houseさんの事業概要を教えていただけますか?


I-House:
私どもは不動産売買仲介業を営んでおり、個人・企業が所有する中古・リノベーションマンションを、住む人目線で取り上げるウェブサイト「mitaina」を運営しております。


また、安心計画さんの「walk in home Plus」を使用して、リノベーションCGなどを提供するサービス「mitaina VR」というサービスも運営しております。


株式会社I-Houseの石黒社長

2019年11月に運営開始したので、今年で2年目になりますね。不動産の免許を取ったのも2年前で、新規でこの事業に飛び込みました。
うちは「mitaina」がメイン事業なので、集客は自社サイトのみで行っています。


ー 石黒社長がポータルでの集客ではなく、物件を詳しく紹介する「mitaina」のようなwebサイトを作っていこうと思われたきっかけは何だったんでしょうか?


I-House:
ポータルサイトもそうですが、不動産会社のWebサイトは「不動産会社のロジック」で作られていると思うのです。そういう意味で物件の魅力を伝えきれる「顧客目線のサイト」があっても良いと思ったのがきっかけでした。


特に高単価の物件で、隅々まで物件の情報を伝えきるサイトがないなと感じて、ニッチですがマーケットとして可能性があるのでは、と考えました。


ー 「mitaina」を始められる前は、どんなことをされていたんでしょうか?


I-House:
私は元々は金融業界にいたのですが、リノベーション会社にいたこともあります。
株式会社リノベるの合弁会社として、キッチンやユニットバスなどの資材調達を主に手がけていました。


今の会社は、そのときから在籍しているメンバー10名と一緒にやっております。業務をしてくれていたメンバーが、今では「mitaina」の記事を作ってくれていますね。


ー 「mitaina」ではリノベーション物件を扱うことが多いですね。


I-House:
マーケット全体で見ると、これからは築古マンション物件の率が徐々に高まっていくと思われるので、これからはリノベーション物件を取りに行くべきかと私は考えています。
当たり前ですが、リノベーション物件の取り扱いにはリノベーション事業者や家具販売業者など、他業種との連携が肝要になりますし、相乗効果によるビジネス機会創出も期待できると思っています。


「mitaina」では今後、いろいろなテクノロジーを取り入れてサイトを強化していきたいと思っています。
walk in home PlusのCGパースや、スペースリーの家具置きバーチャルホームステージングなども、リノベーション後の物件の姿をテクノロジーによって見せる・可視化することの重要性が、どんどん高まっていくと思っています。


作るだけならどの事業者でも出来ると思いますが、それをいかに「短納期で」「質の高いものを」作っていくかというのが、今後のサイトのキモになってくると思いますね。


安心計画 walk in home Plusを使用し「まるで写真のようなCG」を作成


– 安心計画のwalk in home Plusも活用されているということですね。


I-House:
はい。基本的にはCADは売り主さんから預かった物件で、室内を撮れない物件などで活用しています。
写真撮影NGのお部屋はCADで、それ以外はパノラマ撮影で、という形でパノラマ画像とCADを使い分けていますね。


walk in home Plusはレンダリングのクオリティがとても高いので、カットによってはCGではなく写真だと思われることも多いです。


安心計画:
すごく綺麗に作られていますね。CADの経験があるスタッフの方が製作されているんでしょうか?


I-House:
いえ、スタッフが安心計画さんにお伺いして研修を受けて、教えていただきました。


リノベ済み物件に、とある高級家具をバーチャルで入れているんですが、1〜2億超えの物件にはwalk in home Plusを使ってCGでのリノベーションを施して、高級家具をバーチャルで配置して提案をします。


その家具データはメーカーさんから提供いただいて、CGに配置した後はV-Rayで出力しています。弊社経由で家具を買うと少し割引もあるので、購入も含めてお客様にご提案するために使っていますね。


V-Rayで出力されたCG画像。家具配置データはメーカー提供

– VRやCADを使いこなすことによって、そういった付帯取引にも繋げているということですね。物件購入のタイミングは、家具買い替えにも絶好のタイミングですし。


I-House:
家具配置をしたCGを掲載することで、坪単価が少し上がるくらいの印象変化を与えられると思いますし、媒介獲得する上でも事例を見せることは重要だと思っていますね。
物件に100の魅力があっても「こんなに良い物件なのにこの写真か…」という感じで、魅力を6割くらいしか伝えられないようなサイトもある。勿体ないですよね。


安心計画:
I-HouseさんのCGは、クオリティもさることながらコーディネートもとても素敵です。
先ほどおっしゃっていたメーカーさんの高級家具も、家具データをwalk in home Plusにインポートして作られたということですか?


I-House:
そうです。他のメーカーさんの家具CGデータでそのままでは使えなかったものもあったので、安心計画さんにお願いしてwalk in home Plus用にデータカスタマイズしていただいたりしました。


安心計画:
流石です! 確かにデータの互換性がないとモデリングをやり直す作業などが発生しますし、ユーザーさんでも家具データのインポートは実施されている方は少ない。そこも含め、I-Houseさんは全体的にスキルが高いと思います。



物件の魅力を可視化するVR オーナーヒアリングを重視


– 「mitaina」は物件紹介のページが、記事を読んでいるようなイメージでとても読みやすいです。


I-House:
編集チームのテーマが「雑誌を見るような感じで物件の情報を見る」なので、読みやすさにはこだわっています。


物件の正しい魅力をしっかり伝えるのが目標なので、正確な情報を伝えられる写真と構成を意識していますね。


物件のみどころをしっかり伝える構成の「mitaina VR」

– サイトに物件を掲載されたお客様の感想などは、いかがでしょうか?


I-House:
オーナーさんは「高く売れてくれれば」と思いつつも、実は高級マンションみたいに見せてほしいとか、モダンテイストに寄せてほしいとか、様々な要望があります。
なので「オーナーさんが見せたい見せ方で売れる」という部分がすごく喜ばれます。


最終的には不動産って、売り方はワンパターンですよね。広告出して、内見して、成約という流れ。


その流れの中でも、売主さんの満足度を高めていくことが媒介獲得にも繋がると思うので、CGやVRによる見せ方のバリエーションは、私たちの強力な武器になるんじゃないかと思っています。


– サイトに掲載するCGを作る前に、オーナー様からのヒアリングは細かくされているのでしょうか?


I-House:
ヒアリングはかなりしっかりします。
例えば「サービスルームという表記になっているけど、実は寝室としてすごく良いんですよ。だからここは寝室にしてください」ということを伺ったり。


やはりその物件の魅力はオーナーさんが一番知っているので、オーナーさんへのヒアリングというのはすごく重要だと思っていますね。


「リノベーションしたらこうなります」というご提案CGも製作しますよ。
例えば、2LDKを3LDKにしたパターンなどは、かなり正確にサイズを入れて作ったので、すごく喜ばれました。


– オーナーさん自身もリノベーションでどうなるかわからない部分を可視化してもらえる、ということですね。


実物写真とCG画像を並べて紹介できるのも「mitaina VR」ならでは

I-House:
例えばとある2LDKの物件では、6.6畳くらいの大きさの部屋を4畳弱くらいの部屋に分けて、3LDKへのリノベーション提案CGを作成しました。
オーナーさんは、部屋を分けられるのはわかるけど「狭くて部屋として機能するのか?」と心配だったようなのです。


そこで「確かにベッドを置くと狭くなりますが、こんな感じですよ」とCGで提示してあげる。そうするとリノベーション工事もセットで受注出来るパターンもあるので。


結局、2LDKのまま売却につながりましたが、買主さんは小さいお子さんがいらっしゃる方で、3LDKのリノベーションCGも将来の参考にされたいとのことでした。


– CGがあることでイメージが湧きやすい、それが売りにつながったということですね。


I-House:
そうですね、やはり「5年後〜10年後にこの部屋をどうやって使っていけるだろう?」というところは、みなさん気になる部分かと。


特に小さなお子様をお持ちだと、将来ライフスタイルが大きく変わると思うので、イメージがCGなどで見えると、喜ばれると思いますね。


安心計画:
通常、新築戸建などでwalk in home Plusを使う場合、住む方のニーズに合わせて一棟フルCGで作られる方が多いです。
なので、I-Houseさんのようにオーナー様にヒアリングして作ったCGをweb上で使用するという使い方は珍しいというか、とても活用法の参考になりました。


– 最後に、今後「mitaina」でやって行きたいこと、展望などはありますでしょうか?


I-House: 現在はスペースリーさんの、簡単にCG家具配置ができるサービスなども気になっているので、ぜひ使ってみたいなと思っています!


– AI空間設計ですね。ぜひご活用のために、サポートさせてください。大変参考になるお話を聞かせていただき、ありがとうございました!



最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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