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【VR不動産活用事例】物件情報の蓄積で退去予定でのVR内覧を可能に スタッフ1名で3件同時応対を可能にしたパノラマ活用法|株式会社エルアイシー


株式会社エルアイシーは滋賀県の総合不動産会社として営業しています。


滋賀県内外にアパマンショップ14店舗を出店し、アパマンショップの全国評価で1位を獲得する店舗などもあり、店舗スタッフの応対力が高く評価されています。


今回は、株式会社エルアイシー 賃貸営業部 業務課の宮地様にお話を伺いました。


 

目的 営業・成約率アップ/集客力アップ・顧客分析
用途 パノラマ内覧・AI空間設計・セールスVR
業種 不動産管理仲介業


会社名 株式会社エルアイシー
所在地 滋賀県大津市大萱1丁目4番15号 LICビル
事業内容 賃貸物件の管理・仲介、不動産収益事業、土地有効活用の企画コンサルタント、各企業との提携による住宅斡旋
URL https://www.g-lic.co.jp/


他店舗との競争でVR撮影 導入から9ヶ月で2700件超のコンテンツ作成

ー 貴社の簡単なご紹介をお願いします。


エルアイシー 賃貸営業部 業務課 宮地様(以下、宮地様)
弊社は滋賀県内に本社を構えており、賃貸仲介と管理を中心に地域密着型の総合不動産企業として営業しております。
その中の賃貸仲介部門が滋賀県内に11店舗、アパマンショップとして展開させていただいています。その11店舗全店でスペースリーの導入をしており、運用しています。
私が所属してるのが賃貸営業部の業務課という部署になりまして、基本的に反響対応やポータルサイトの掲載と契約処理、文書作成や更新などの業務を一括して行っている部門です。


株式会社エルアイシー 賃貸営業部 業務課 宮地様

ー スペースリーを知ったきっかけは何でしたか?


宮地様
以前、弊社の清湖口が熊本の明和不動産様をベンチマーク先として伺わせていただいた際にスペースリーを教えていただきました。
滋賀県内では当時、おそらくこうしたシステムを導入している企業がなくて、他社と差別化するために利用を決めたと聞きました。
現在は、スペースリーのアプリ(SPT)を使って通常画像やVRを撮影して、活用しています。


ー 導入からはすごいスピードでコンテンツを蓄積していただき、アプリの使い方もすぐに社内に浸透されています。活用推進、定着のために工夫したことはありますか?


宮地様
導入の際にはスペースリーのカスタマーサクセス担当者様とお話ししながら、私が中心になりマニュアルを作り、責任者会議でプレゼンをしつつ導入しました。
各店舗毎週3件は必ずVRを撮りましょうと目標を立てて、そこで基礎を作って行きました。店長のグループ会議があるので「この店舗はこれだけ撮れてます」「ここは何件足りていない」というような形で共有して、ゲーム感覚で店舗間で競争し合いながら物件撮影してもらう流れでした。


ー 競争意識というか、他の店舗もやってるからうちもしっかりやらないと、という意識が活用を推進したのですね。


宮地様
最初は新しいツールですので「どうしたらいいんだ?」という疑問が多くて、そこがネックになって止まってしまった時期もありました。そういう時は都度声かけをして、社内における問い合わせ窓口を明確にして導入を進めていきました。


ー 社内マニュアルはどんな風に作られたのですか?


宮地様
パノラマコンテンツの編集は全て業務課でやっており、店舗では編集をかけないのですが、編集をしていると「ちょっと見たい部分が違うんだよな」という部分も出てきます。
そこで、私たちやアルバイトの編集者の視点からマニュアルを作って「こういう風に撮ってほしい」と要望しました。


編集を始めて1ヶ月ほど経った際に「人によって編集の仕方が変わってしまったりクオリティに差が出るのは課題だ」と気づいて、ルールをマニュアルで決めました。
マニュアルを共有してからは、撮り直しが減ってスムーズに進みました。


ー エルアイシー様は、昨年9月から利用開始して約2700件ものコンテンツを作っていただいています。撮影体制はどのようにされていますか?


宮地様
日常では店舗スタッフが撮影に行くのですが、繁忙期はVR専用の撮影アルバイト部隊が各店舗に1名ずつおります。
最初は11店舗のうち3店舗にしかアルバイトがいませんでしたが、人員を増強しました。店舗対応や案内業務もあると応募しづらいようですが、物件撮影専用のアルバイトは「それなら」と応募してくれる人が増えましたね。


ー 今までは営業の方が撮影されていたのですね。


宮地様
はい。少数精鋭でお店を運営しているので、撮影も含む他の業務が重く、今までVR撮影はできませんでしたという店舗もありましたが、最近ではVRも撮ってくれる店舗がほとんどです。


ー Webなどに掲載できる画像も増えたのではないですか?


宮地様
スペースリーアプリで撮影をした通常画像をそのまま載せられるようになりましたので、SUUMOやホームズなどポータルの画像掲載評点はいつも満点プラスで掲載できています。
以前から、評点のためのルールは設定して撮影していましたが、スペースリーを導入してからは評点のために必要な画像を一覧で確認できるので、撮影漏れが格段に減ったと思います。
今までは撮影漏れで点数が低くなることも多々あったので、とても活用させていただいています!


ー VRコンテンツはどのように活用いただいていますか ?



宮地様
主に退去予定物件の紹介や、案内に向けた物件の絞り込みで店頭活用しています。
あとは、店頭に掲示する物件情報にもQRコードでコンテンツを掲載しています。


来店に繋がらない反響に対してVRコンテンツのURLを送る形での活用もしています。スペースリーのセールスVR機能を使っているのですが、いわゆる「決めたい」物件や客付に困っている物件に反響が入ると、私ともう1人の反響部隊のスタッフに通知が来るようにしています。
通知が来たら「見てくれている」ので、もう一度追客したり、そうした活用をさせていただいていますね。


ー すごく理想的な使い方で活用いただいていますね。


1名のスタッフで3名同時に応対・成約 案内効率が圧倒的にアップ

ー 物件の撮影は、反響が入ったタイミングと空室が出るタイミングで撮りに行くのですか?


宮地様
成約が決まった物件も、入居前に撮影に行くことがあります。
スペースリーを導入した現在の目標は、来年の繁忙期には全ての物件をVRで内覧できる状況になることです。そこに向けて、募集がなくなった物件でも撮りに行き、居住中でも全てお客様に見せられるようにコンテンツを蓄積しています。


ー 繁忙期には退去予定(居住中)での物件案内がどのぐらいの割合なのでしょうか?


宮地様
私の営業マン時代の経験では、8割方の物件が退去予定で決まってしまいました。
今までの退去予定物件の案内については、例えば同じ施工会社の類似の物件を内見してもらったり、違う棟の間取り違いでお部屋の雰囲気だけ見に行く形でお願いしたり。
スペースリーを導入してからは「このお部屋はVR があるので」とお見せできて、店舗内で対応が完結するので助かっています。


VRや画像がないと、退去まで待って再度見に行く、二度手間になってしまいます。お客様にもご足労おかけしてしまうので、そうならないためにも自分たちが持っている画像でできるだけ決めてもらうことが重要だと考えています。
弊社の物件以外も撮影に行っているので、例えば競合他社が平面の写真しかない中、私たちはVRで部屋の中をウォークスルーして見られるのはメリットだと思っています。他社と比較してオーナー様にも「だからアパマンさんに任せよう」と思ってもらえるのが大切です。
それが、私たちがスペースリーを使っている重要なポイントです。


ー スペースリーを導入したことで良い変化があれば教えてください。


宮地様
今まで通常写真を見て検討していただくことが多かったのですが「間取りのくぼんでる部分ってどんな感じですか?」と質問を受けても、画角に写っていない方が多くて。本当に必要枚数しか撮らない業務的な物件撮影でした。
でもVR内覧ができるようになって、通常画像だけでは分からないフロアの広さや、ちょっとした間取りのくぼみなどが確認できるようになりました。それで店頭でお客様の疑問を解決できるようになったのは、すごく大きなメリットだと思います。
「どっちにテレビのアンテナの線がついてますか?」などは、どうしても通常画像だけでは分からないことが多かったのですが、そういうのも全てVRを見て回答できる。
都度物件に足を運ぶ手間や業務時間が減ったのはすごくいいと思います。


ー 物件の情報量が増えたイメージでしょうか。


宮地様
映らない部分や、細かい部分の確認も助かっています。
キッチン収納の広さやどのぐらいドアが開くのかなど、やはり平面では分からない部分なので。オープンクローズで見てもらえるとわかりやすいですね。


ー 他にも具体的な数値の変化はあったのでしょうか?


宮地様
スペースリーを導入してから、私のいる反響部門からオンラインだけで成約になったお客様が2件出ています。少ないように感じますが、今まではメールやり取りから「ここに決めます」と言ってくださるお客様はいなかったのです。
0→2は、すごく大きな数字的変化だと感じています。


ー 他にも現地内見数が変わったと伺っています。


宮地様
例えばですが、5件内見に行きたいとおっしゃったお客様が、店頭でVRを見て「ここは希望と違うな」と内見希望をやめられることがあります。
1日の内見数は3件が限度という認識ですが、VRがあることで2〜3件まで絞ることができるようになってきました! 実際に内見物件を絞り込めている話を店舗のスタッフからも聞くので、効率的に案内できていると思います。


ー 特に繁忙期中だと現地内見の絞り込みは嬉しい変化ですよね。現地内見数が減ったことによって、営業の方の接客数などにも変化がありましたか?


宮地様
参考になるかわかりませんが…堅田店という店舗では営業スタッフが1名しかいません。
通常であれば1対1で応対をしていますが、今期の繁忙期、そのスタッフがスペースリーを活用して一度に3名の応対を可能にしたという事例がありました。
お一人の話を聞きながら「次はこのお部屋をVRで見ておいてください」と。次の方とお話してさらにVRでご案内して…という形で、スタッフがぐるぐる回りながら応対していました。そのスタッフはスペースリーをフル活用して、昨年よりも売上を上げています。


アパマンショップ 堅田店

ー すごく理想的な使い方ですね!


宮地様
店長と営業マンの二刀流スタッフなのですが、オンラインツールなども特に得意ではない中スペースリーをとても活用してくれて、社内への普及にも一役買っていると思います。


お客様の懸念点を減らすためのVR案内 クラウドで出先でも活用

ー 通常画像よりもパノラマの方が案内をしやすくなったという実際のお声はありますか?


宮地様
営業の話を間接的に聞いてると、やはり平面じゃなく立体になったことでお部屋の中が分かりやすい。VRで見てお客様の疑問点、懸念点は全て潰しておける、ほぼ確定の状態で案内に行けることが成約に繋がっていると思います。
スタッフもみんな基本的に応対がしやすくなったと言っており、堅田店のスタッフも3名のお客様を全て成約できたのはスペースリーのおかげと言っていました。


あとは撮影がしやすくなったと評判です。以前は撮影してダウンロードする手間がかかっていたのです。
スペースリーでデータを一括保存をして全部保管できるところが、営業マン的にもすごく作業効率が上がったと聞いています。


ー アプリを通して蓄積される、撮影した画像全てにクラウドでアクセスできる状態が業務効率を上げているのですね。


宮地様
店舗にあるPCからであればAOS(Apamanshop Operating System)を通して全てにアクセスできますが、パノラマコンテンツは普通のパソコンで読み込んでしまうとお客様に見せても湾曲した画像が見えるだけです。


スペースリーに入れておけば、ポータルに載せていないパノラマ画像も全てお客様に見せられる。通常画像も一括で社内フォルダーに保存はしていましたが、スマホからは見られません。スペースリーはクラウドシステムなので、スマホからスペースリーにログインしておけば現地で「他の物件も見たい」と言われても、すぐに対応できますから。
現地対応にPCを持っていかなくても良い安心感にも繋がっています。


ー スペースリーのこの機能が使いやすい、役立っていると思うポイントはありますか?


宮地様
システム自体が画期的で使いやすいのは大前提として…例えば撮影が斜めになってしまったときに使う傾き補正はとても便利ですね。
あとは最近VR内のアクション編集にもアップデートが入り、すごく編集しやすくなりました。


ー 傾き補正はパノラマに使っていただいていますか?


宮地様
パノラマでよく利用させていただいてます。アルバイトが画像をチェックして、必要であれば補正をかけています。静止画撮影の傾き補正機能も、結構使わせていただいていますよ。


また、最近私たちが力を入れているのがAI空間設計を使ったCG家具配置で、お客様が「どんな家具を入れたらいいかな?」とご質問された際にわかりやすいですし、とても重宝させていただいています。初めての1人暮らしの方だと、どのぐらいのものがどのぐらい置けるのか悩まれる方も多いので、そういう際にとても便利ですね。
私は家具配置が苦手なタイプなのですが、アルバイトの子でとても上手な子がいるので「学生が住みそうな部屋にして」とお願いして作ってもらっています。
それを静止画で抽出して、TikTokの動画に使ったりもしています。


@licshiga お引越しの多い時期になり、アパマンショップ滋賀もたくさんのお客様にご利用いただいております! いつもありがとうございます😌 本日は、南草津駅周辺の単身様用物件オススメ3選をご紹介します💁‍♀️ 学生様はもちろん社会人様にもイチオシです🏠 気になる方はコメントで「気になる!」とコメントしてくださいね~🌞 #滋賀賃貸 #滋賀単身物件 #初めての一人暮らし #春から大学生#南草津駅#南草津賃貸#草津市 ♬ APTでごちゃまぜミックス2024 – MACHO (マチョ)

ー 次はスペースリーをこのように使っていきたいなど、今後の展望はありますか?


宮地様
まずは物件数を蓄積して増やすことが目標ですが、ホームステージングを施したコンテンツを、来年の繁忙期に向けて増やしたいですね。
現在はCG家具を置けている物件は10件ほどしかないので、来年はどのぐらいの家具が置けるのかもっと分かりやすくして、応対の質を上げていきたいなと思っています。


ー スペースリーにこういう機能があれば良いなというご要望はありますか?


宮地様
今ある機能に満足していますが、VRの矢印が編集しなくても自動でつくようになったら嬉しいですね。


ー ありがとうございます。編集の負荷を減らすアップデートは引き続き検討してまいりますね!




最後までお読みいただきましてありがとうございました。




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