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【VR不動産活用事例】繁忙期の現地内見数を3ヶ月で531件削減、成約数105%達成を可能にしたVR活用法とは?|株式会社良和ハウス


株式会社良和ハウスは、中四国エリアでの賃貸管理戸数・賃貸仲介件数ともにナンバーワンを誇る、不動産賃貸管理会社です。


「お客様に愛される おもてなしのできる会社 社員を愛し社員から愛される会社」を社訓に、1986年から広島県で営業し、現在は全国へと事業を拡大しています。


今回は、株式会社良和ハウス 広島エリア賃貸事業部部長の熱田様にお話を伺いました!
※この記事は2023年4月20日に行われたセミナーの書き起こしとなります。


 
 

目的 営業・成約率アップ/業務効率アップ
用途 商談での使用・バーチャルホームステージング・静止画抽出
業種 賃貸仲介、不動産管理業


会社名 株式会社良和ハウス
所在地 広島県広島市西区楠木町2丁目10-1(本店)
事業内容 賃貸仲介、不動産管理(プロパティマネジメント・アセットマネジメント・ビルマネジメント)、不動産の売買・代理・仲介、不動産の設計・施工・監理、不動産の企画・開発、分譲マンション事業、各種保険代理業務、前各号に附帯する一切の業務
URL https://www.ryowahouse.co.jp/



パノラマVRを「もっと早くやっておけばよかった」


藤原:
本日は、広島の雄・良和ハウスさんにご登場いただきまして、色々とお話を聞いていきたいと思います。
自己紹介も兼ねて会社紹介をお願いいたします。


良和ハウス 熱田様:
株式会社良和ハウス、広島エリアの賃貸仲介責任者をしております熱田(あつた)と申します。


弊社良和ハウスは、設立は1986年、現在38期目になっております。広島市内に賃貸仲介の店舗が16店舗、岡山に2店舗ございます。業務の柱は賃貸仲介・管理となっています。
私自身は12年前に入社しまして営業を2年経験、その後5店舗の店長を経験いたしました。2019年より、広島地域の責任者をさせていただいております。


藤原:
良和ハウス様は、中四国で賃貸管理戸数と賃貸仲介件数どちらもナンバーワンの企業様です。今月(2023年4月)には十日市店がオープンされ、新店舗オープンに際してもスペースリーを活用されたというお話を聞いております。


良和ハウス 熱田様:
店舗の候補地を探していたのですが、経営陣や他部署で情報共有する際に、テナントをスペースリーで撮ってVRを作成、テナントの条件や内観共有に使いました。
それで意思決定が早くなり、すんなり新店舗が決定しましたね。


藤原:
社内プレゼンの場面でもご活用いただいた、と。全管協の中国支部の会合で熱田さんに会った時に「もっと早くやっておけばよかった」と言われていました。


良和ハウス 熱田様:
本当にそれに尽きます。「もっと早くやっておけばよかった」!


藤原:
ありがとうございます。では早速、繁忙期の振り返りからやっていきたいと思います。
この1月〜3月の繁忙期を振り返って、良和ハウス様としてはどんなシーズンでしたか?


良和ハウス 熱田様:
売り上げの方はおかげさまで前年比プラスで推移している状況です。
ただ来店数に関しては思ってるほど伸びなくて。問い合わせに関しては伸びているので、おそらくですが他店舗を色々回る、数を打つ方が減少傾向にあるんじゃないかと。


これは各地域によって違うと思いますが、いかに自社への呼び込みが大事かと痛感しますね。


藤原:
各社課題に思われている「歩留り」の部分ですね。


良和ハウス様15店舗でスペースリーをご導入いただいたのが去年(2022年)の8月ですね。導入していただいた一番のきっかけは、実は広島県が主催する補助金の事業でした。


広島県の住宅課に空き家対策のパノラマ利用提案をしていたところ、その補助金の条件として3社以上のコンソーシアムも含む必要があるということになりました。そこで、旧知だった良和ハウス・熱田さんにお声がけをしたという経緯です。熱田さん、この時補助金がなかったらスペースリーを導入していなかったでしょうか?


良和ハウス 熱田様:
正直に言うとやっていなかったかもしれない(笑)。この補助金はかなり大きかったです。


藤原:
その補助金をいただくにあたって、広島県に目標提示をしなければならなかったのですが、良和ハウス様が提示した目標を教えていただけますか?


良和ハウス 熱田様:
2022年8月から2023年2月(補助金の期間)の7ヶ月間で、平均の成約数を昨年同期比で102%に上げる。この目標を掲げてスタートしました。
結果、1月までの6ヶ月間の途中経過ではありますが、半年間で成約率が105%という形で目標達成することができました。


藤原:
素晴らしい! スペースリーも少なからず貢献できたものと思っております。


VRパノラマ制作数月90件以上、静止画撮影廃止で業務効率化


藤原:
今回、良和ハウス様が取り組まれたこととしては大きく4つございます。
① VRパノラマ制作数の目標設定
② 静止画撮影をやめた
③ 内見数削減により応対数を増やした
④ 管理課はバーチャルホームステージングでオーナー提案

ひとつひとつご案内させていただきます。 ① VRパノラマ制作数の目標設定 については、店舗あたり何件ぐらいを目標にされたのですか?


良和ハウス 熱田様:
毎月50件を目標にしています。1日に2〜3件は必ず撮影しようということで。
年末で営業日が少なかった12月を除いて、例えば4月の制作数は月半ばで90件を超えることができました。月目標の50件を大きく超える形で進めることができています。



藤原:
良和ハウスさんと同じような店舗数の会社さんと比べても、圧倒的な制作数の違いがございます。こうした推進力は良和ハウス様の強みだと思いますが、どのように推進されているのでしょうか?


良和ハウス 熱田様:
単純に、毎日制作数を数えて、日報ベースで管理しています。


現在は撮影アプリで管理してるんですが、どの店舗が撮れていてどの店舗が撮れてないというのは毎日確認して、都度厳しく言っていきます。可能な限り効率よくやってほしいので。
現場にVRパノラマが必要な目的を理解してもらうことです。


藤原:
次に ② 静止画・通常写真の撮影をやめること について。


良和ハウス 熱田様:
これについては、スペースリーの静止画抽出という機能を使って、パノラマ写真から普通の写真を切り出す形で対応しました。
それによって、静止画を撮らなくて済み、写真の質の均一化も図れる。


今まではスマホのカメラで撮影していたのですが、人によってアングルや写し方などに、どうしても差が出てきていました。


藤原:
パノラマなら三脚や一脚で撮るので、誰が撮っても同じレベルに撮影できます。さらに写真から静止画を切り抜けるということで、写真の質の均一化が図れますね。


良和ハウス 熱田様:
パノラマ撮影だけで済むので、撮影時間の短縮も実現できたと思います。
写真だと「確認したい箇所が映っていない」ということもあります。現地確認しなければ、となってお客様を待たせてしまうこともありました。
パノラマ写真であれば撮り忘れ箇所があっても、360度写っている。


また、弊社社長・和田からは「タイパ=タイムパフォーマンスを意識する」ということはすごく言われています。
ただ、手抜きをする・質を落とすというわけではなく、お客様の満足度やおもてなしは維持した上で効率を上げる方向性です。何件も内見して長時間かけて決めるというのは、私達にもお客様にもお互い非効率なので…。


あとは残業時間。おそらく同業者の皆さんも同じ課題をお持ちだと思います。


藤原:
そうですね。


良和ハウス 熱田様:
とにかくこの業界は繁忙期残業は問題になりがちです。いかに効率よくお客さんに喜んでいただいて、社員も残業しないか、という部分を業務効率化で解消することを考えています。


内見数削減による対応効率化と、バーチャルホームステージングでオーナー提案


藤原:
次に、③ 内見数の削減により応対数を増やす という部分ですね。特に力を入れられた部分だと思いますが、良和ハウスさんの反響対応は営業さんがされるのですか?


良和ハウス 熱田様:
弊社に関しては、まずメール対応については店舗では一次対応をしません。反響の対応チームがあり、そこで一次対応をします。
来店の予約までを反響対応チームで受けて、営業にパスするといった流れです。


藤原:
ここで反響から来店と行きがちなところを、御社では来店前準備という部分がありますね。ここは物件選定を各担当さんがされるのですか?



良和ハウス 熱田様:
そうです。まずは反響対応チームからパスが来た時点で「担当の店舗です」と一回目の連絡をします。その際に条件のヒアリングをして物件を準備するのが「来店準備」です。来店された際にいろんな物件を提案できるようにしておく。
候補になりそうな物件に関しては、特にパノラマがあるかどうかを確認しています。


あとは、例えばハウスメーカーさんの物件なら、似たような物件があるはずなので、同型の物件がないかどうかは準備の段階で確認しておく、ということをしています。


藤原:
その後来店時にパノラマをカウンターで見せる、ということですね。お客様に提案する物件は、何戸ぐらいですか?


良和ハウス 熱田様:
提案する物件数は、お客様によってさまざまですね。10〜20件出す場合もありますし。


実際の内見数はお客様次第なところはありますが、全部見たいと言われたら断れない(笑)。でも、多くとも3件以内には収めたいと思っています。
内見を希望された物件のうち、パノラマがあればパノラマ内見を提案します。そのようにして1~3月の繁忙期には内見数531件削減(時間にして265.5時間削減)できました。


各営業の方からも「パノラマ内見、すごくいいです」という声が上がっています。


藤原:
ありがとうございます。続きまして ④ バーチャルホームステージングでオーナーへ提案 ということなんですけれども。こちらはオーナーさんからのご評価はいかがですか?



良和ハウス 熱田様:
モデルルームって実際やるとかなりコストもかかりますし、家具の管理や搬入ですごく大変ですが、バーチャルホームステージングなら低コストですぐに見ていただけるので非常に好評です。


あとは会社としても「空室対策をちゃんとしている」というアピールになります。安心感を感じていただくのと、他社との差別化もできてると思います。
ワンルームだと他の物件との差別化が難しいですが、バーチャルホームステージングならイメージも湧きやすいです。


藤原:
繁忙期にパノラマを使った取り組みについて、全社的に評価としてはどうでしたか?


良和ハウス 熱田様:
まず、パノラマやVRで類似の商品はありましたが、スペースリーほど現場の目線で改良してあるものはありませんでした。なので、非常に使いやすい。


弊社の課題として、新しいシステムは取り入れるものの、なかなか浸透させるのが難しくて。VRだけじゃなく、いろんなシステム導入する際に反発があったり、結局使っていないということもありました。
でも、スペースリーに関しては本当によく浸透していて、業務の効率化にもつながっていると感じます。


藤原:
たくさんお話を聞かせていただき、ありがとうございました! 今後ともよろしくお願いいたします。




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