Spacely

Column

スペースリー8周年の軌跡を辿る
「どこでもかんたんVR」から「空間データ活用プラットフォーム」までの歴史


月に1度、スペースリーからお届けする「気になる不動産・テックニュース」コーナー。
不動産やテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今回は、ニュースではなく話題になっているSNSの投稿を取り上げていこうと思います。


2016年 3D Styleeとしてサービス開始


スペースリーは2016年に、CEOの森田博和によってサービス開始されました。
創業時の社名は「3D Stylee」。パノラマVRデータを使った、空間のアーカイブ化などをするサービスとして生まれました。
「どこでもかんたんVR」というコンセプトで、パノラマVRデータ活用を世の中に広めていくことを、サービスビジョンとして掲げていました。
2016年はVR元年と呼ばれており、Oculas Riftやさまざまなヘッドマウントディスプレイも発売され、使いやすい360度カメラも多く発売された年でした。
パノラマVRデータ活用は、時流に乗ったビジネスとして注目されていました。



2017年 VR動画を扱う技術を確立


2024年現在のスペースリーのサービスにおいて、不動産事業者向けの不動産VRの他に、研修VRも提供していることをご存じでしたか?
2017年に、スペースリーは360度VR動画コンテンツにインタラクションを追加する技術で特許を取得しています。
要するにVR動画の中にクイズやコメントなどの埋め込みをできる技術のことですが、その特許技術は現在の研修VRサービスに活かされています。



当時のパノラマVRの普及具合や、世間一般のデータ流通から見ると、パノラマVR動画にインタラクションを追加する機能の開発は挑戦的なことでした。しかし、スペースリーとしては「パノラマVR動画と研修分野には未来の可能性がある」と信じて開発、特許取得に至りました。



2018年 会社名をスペースリーに変更、1億円の資金調達を実施


2018年、サービス名と会社名を一致させるために社名を「スペースリー」に変更しました。
また、2018年4月には総額1億円の資金調達とともに、VR×AIの開発拠点としてSpacely Labを設立することを発表。パノラマVR業界の発展のために、技術開発とノウハウの蓄積をしていく決意を世間に示しました。


そして、現在でも多くの事業者様にご愛顧いただいている「セールスVR機能」のリリースもこの年。


現在では視線分析やシーン別の閲覧通知機能も搭載されたセールスVR機能ですが、当時はURLを開いたタイミングをメールで通知してくれるというシンプルな機能でした。
今では営業に欠かせないツールとしてご利用いただいている事業者様も多く、沢山の活用事例も生まれました!
活用事例はこちら: https://info.spacely.co.jp/case/will_vr/



2019年 マスコットキャラ「ノラちゃん」誕生、研修VR機能をリリース


2019年には、スペースリーのマスコットキャラクターである「ノラちゃん」が誕生しました。



ノラちゃんの名前の由来は「パノラマ大好きノラちゃん」です。「アルパカですか?」とよく聞かれますが、実は日本生まれの「リャマ」なんですよ!


そして、現在のスペースリーのサービスの大きな一角を占める、研修VR機能は2019年にリリースされました。
360度カメラの傾きを自動で補正してくれる「AI傾き補正機能」や、ビューワー内でお部屋のサイズを測ることができる「AIサイズ推定機能」も同年リリース。
現在のサービスの元となる技術や機能が次々とリリースされて行った2019年ですが、全てお客様からの「こんな機能できないの?」という要望をもとに開発したものです。


利用者アカウント数も3000を超え、事業者様に感謝する意味も含めてリアルイベント「Spacely Connect 2019」を開催しました!



2020年 全国トップの賃貸仲介会社におけるシェア30%を突破


新型コロナウィルスのパンデミックで世界中がロックダウン、リモートワークの推進を余儀なくされた2020年。
この出来事により、不動産事業者間オンライン内見などが一般化。物件のパノラマ撮影も急激に普及していきました。
スペースリーはこの頃より、全国トップ100賃貸仲介会社の約30%が利用するサービスとして急拡大しました。


同年10月にはAIサイズ推定の精度向上や、AI空間設計での家具配置アルゴリズム、パノラマ3Dモデル化技術について特許を取得。
現在のAI空間設計の元となる特許技術ですね。
2020年〜2021年にかけてサービス開発人員も増え、パノラマVRからの一般画像切り出し機能や、明るさ補正機能など多くの機能をリリースしました。



2021年 AI空間設計リリース、サービスビジョンをリニューアル


2021年にスペースリーは創業5周年を記念して「Spacely Connect 2021」を開催しました!
3周年時はオフラインでの開催でしたが、5周年はパンデミックの状況を鑑みてオンラインでの開催となりました。
また、2020年に続いて全国トップ100賃貸管理会社の約30%に利用いただくまでシェアを拡大。賃貸管理・仲介事業にシェアを広げていきました。
また、サービスビジョンも「どこでもかんたんVR」から「空間データ活用プラットフォーム」へとリニューアル。
3DやCGなどを含む、よりリッチな空間データを扱うサービスへと変貌を遂げていきます。


そして、開発を進めていたCG家具モデルをパノラマVRの中に配置することができる機能「AI空間設計」を正式リリースしました!


YouTube video

今まではサプライヤーに依頼していたCG家具の配置(バーチャルホームステージングと呼ばれるサービス)が、不動産事業者様やお家探しをしているお客様自身の手でできるようになりました。
今でこそAR家具の仮置きなどは一般的になりましたが、手前味噌ながら自社開発したサービスとしてはAI空間設計は革新的だったと思っています!



2022年 SPTアプリ大幅リニューアル、空き家VR利用も増加


この年から、バーチャルホームステージングというサービスの存在感が増してきたように思います。
他社のサービスでも、CG家具配置を中心とするバーチャルホームステージングサービスが増加。スペースリーのAI空間設計機能も含めて盛り上がりを見せる中、スペースリーとホームステージング協会が共催して「第1回 VRホームステージングアワード」を開催しました。


また、スペースリーの公式アプリ「Spacely PhotoTask」を大幅リニューアル。
不動産事業者様の物件撮影がスマホ撮影にシフトしてきたことなどを鑑みて、ポータル基準点の追加など、より使いやすく変更しました。



以前より少しずつ利用拡大していた自治体様の空き家バンクでのパノラマVR利用も、徐々に拡大。2022年には全国50自治体がスペースリーのサービスを利用するようになりました!



2023年 3Dプレイヤー「ドールハウス」デビュー


ついにこの年には、管理戸数ランキングトップ100の賃貸管理会社から約40%のシェアを獲得。買取再販ランキング上位の会社からも、シェア30%を獲得するなど、不動産業界全体にスペースリーのサービスが広がっていきました。


2023年の大きな出来事は、3Dプレイヤー&ドールハウス機能の本格リリースです。
今までのパノラマビューワーとは一線を画するリッチなオンライン内見体験が可能になる、没入感のある3Dビューを標準ビューワーとしてリリースすることを発表しました。


YouTube video

3Dプレイヤーとドールハウス機能に関する3D化及びUIにおいても、スペースリーは特許取得も果たしました。
ドールハウスビューワーの開発とリリースは「空間データ活用プラットフォーム」としての大きな進歩となりました。



2024年 SNSルームツアー動画制作機能やCAD取り込み機能リリース


そして2024年、SNSによる集客が拡大してきたことをきっかけに、スペースリーもお客様からのご要望を受けてルームツアー動画制作機能をリリースしました。
パノラマVRコンテンツから静止画、動画の抽出が簡単に可能になり、お客様からも大変ご好評をいただいております。


YouTube video

また、本年は大和ハウスグループから出資をいただき、住宅分野のサービス開発にも着手。
AI空間設計のテンプレート登録機能アップデートや、実は来週リリースとなりますが、CADデータ取り込み機能も実装が決定しました!




2024年までのスペースリーの軌跡を改めて振り返ってきましたが、スペースリーの歴史はプロダクト開発の歴史!と言っても過言ではありません。
お客様からのたくさんのアドバイスを反映して、ここまでサービス発展してきたことがおわかりいただけたと思います。

これからもスペースリーは、多くのお客様に喜んでいただけるサービス提供を全力で行ってまいります!
今後のスペースリーに、ぜひご期待ください!



お問い合わせはこちら

スペースリー公式note


スペースリーの公式noteでは主に3つの記事をご紹介しています。
・メンバー紹介
・Spacely Days
・最新の気になるVR・テックニュース
バックナンバーもチェックしてみください!