Column
月に1度、スペースリーからお届けする「気になるVR・テックニュース」コーナー。
VRやテック分野に関連するニュースを取り上げています。
今回は、特に2023年〜2024年にかけて拡大した印象のある「XR教育」に関連するニュースをピックアップしました。
溶接道場にAR研修機を導入
近年、様々な製造業の現場で「XR教育」が普及し始めています。
VR安全道場やARを使った研修など、スペースリーの記事でも紹介しているような様々な事例が生まれています。
今回は最新のARを使った技術継承事例を取り上げたニュースをご紹介します。
東海道新幹線の最新車両「N700S」をつくる日本車両製造の豊川製作所における、技術継承について紹介されています。
豊川製作所では、新幹線の先頭車両を含む車両製作を請け負っていますが、120名いる技術者の中で先頭車両の溶接が可能なのはわずか5人なのだということです。
製造業界全体に蔓延する問題ですが、豊川製作所でも熟練工の高齢化に伴う技術継承問題を抱えています。
そこで、技術継承問題の解決の一端として「AR溶接道場」を導入したとのことです。
ガイドをはみ出したり、角度が少しずれたりすると、マークの色で教えてくれ、最終的には採点もしてくれるとのこと。
溶接の手技を上達させるには、練習あるのみ?
溶接を含む製造業において、手技が必要な場面はまだまだ多くあります。
そして、その手技においてはどうしても「技巧」が必要になってきますよね。
VR酔いは、前段でも説明したように自分の感覚とディスプレイで見ている画像の“ズレ”が原因で起こるものです。
レンズレベルで改善できる方法が開発されるとあれば、期待しないわけにはいきません。
そうした手技を熟練工から新人へ継承するためには、現代社会においてもやはり「練習あるのみ」。
しかし、労働者が少なくなってきているこの時代に、熟練工の工数も限られている中で新人の練習に熟練工を毎度付き合わせるわけにもいかない…。このようなジレンマは、どこの現場でも多く見られるものでしょう。
ジレンマを解決するために、ARやVRの技術を使った「XR教育」はひとつの最適解となりつつあるのです。
AR技術を使った今回の事例では、ゲーム感覚で「新人ひとりで」練習ができるので、熟練工に手間をかけることなく技術力アップに励むことができます。
また、VRやARなどのXR空間で練習を重ねることは、資材の削減にも貢献します。
スペースリーの研修VRでも、安全教育に活用されている事例がたくさんありますよ。
最近の溶接工のマウント合戦
ここからはオマケですが、最近X(旧Twitter)上で溶接工たちのマウント合戦がバズっていたのでご紹介です。
うちの弟が29歳なんですが
— 新家勇太@溶接の町工場アラヤ (@araya_anteikan) December 6, 2024
「俺溶接上手いからな!」
と調子乗ってます
Xの猛者の方々でマウント取ってあげてください🙋 pic.twitter.com/raWQl9ikAx
リプライ欄の、溶接工からのマウントはもちろんのこと、健全に技巧を競い讃えあう姿に思わずにっこりしてしまいますね。
日本のものづくりを支える技術職の皆様に、敬意を払っていきたいと思いました。
スペースリーも日本のものづくりを支えられるよう、さらにサービス開発を加速させていきたいと思います!
以上、スペースリーがピックアップした「2024年12月の気になるVR・テックニュース」でした。
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