リアルティ株式会社は、神奈川県をメインに「TSUDOUIE」ブランドにて中古住宅の買取り・リノベーション再販から新築戸建の企画・販売を手がける総合不動産会社です。
2014年の創業以来7期連続で増収増益を続けている成長企業様ですが、今回は、開発本部販売促進課にて買取再販事業を手がけられている新垣様にお話を伺いました。仕入れからお客様への引き渡しまでの日数を120日前後という早期販売を実現された成功事例や、それを支えるVRやCG、SNSの活用などについてお話しいただいています。
※この記事は2024年3月14日に開催されたセミナーの内容を書き起こししたものになります。
目的 | 営業・成約率アップ |
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用途 | ホームページ掲載・CG制作・動画抽出・静止画抽出 |
業種 | 総合不動産会社 |
会社名 | リアルティ株式会社 |
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所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3丁目30−1 |
事業内容 | 総合不動産会社 新築分譲住宅/リノベーション住宅仕入れ企画販売/街づくり住宅事業/リフォーム事業 |
URL | https://real-group.jp/ |
● インタビュアー:スペースリー 藤田
● 回答者:リアルティ株式会社 新垣様
スペースリー・藤田(以下、藤田):
今回は、リアルティ株式会社の新垣様をゲストにお招きし、今注目の買取再販事業において仕入れからお引渡しまで120日という期間短縮を実現されていらっしゃるその取り組みについてお話しを伺っていきたいと思います。
リアルティ・新垣様(以下、新垣様):
リアルティ株式会社の新垣と申します。弊社は主に神奈川・東京エリアで中古物件の買取とリノベーション再販をしておりまして、今年で10期目の会社となります。本日はよろしくお願いいたします。
コスト面&360度パノラマでCG作成ができるスペースリーを選択
藤田:
リアルティ様は、中古物件の仕入れ時点からCGを活用されていらっしゃるということで、その時点から完成時のイメージをお客様と共有されていらっしゃったり、そういったCG等をInstagramを効果的に活用されて集客や反響につなげていらっしゃいます。
買取再販という事業や、SNSを活用された反響作りについては、多くの企業様が関心をお持ちな領域かと思いますので、今回はそのあたりを深堀して伺えればと思います。
まず始めに、「撮影代行」や「CG」といった弊社スペースリーのVRだけでない+αのサービスもご活用いただいておりますが、こういったサービスをご利用されるようになったきっかけや、実際にどういうことをやっていらっしゃるのかについて教えてください。
新垣様:
まず導入の経緯ですが、元々CGのサービスを探している中で弊社は他社様にフラットな画像形式のCGを作成いただいておりました。その後スペースリーのサービスを知りまして、「コスト面」と「360度パノラマでCG作成ができる」という点から、現在まで約1年強スペースリーのサービスメインで利用させていただいております。
藤田:
ありがとうございます。実際に他社様のサービスもご利用されていた中で、弊社サービスをお使いいただくようになったのは、コスト面に加えて何かサービス内容に違いがあったりしたのでしょうか?
新垣様:
中身という点では大きな違いはないものの、360度パノラマでCGを作成できることで、気に入った視点を静止画として自由に切り抜ける点は、使い勝手も含めて大きなメリットがあると感じております。
藤田:
ありがとうございます。本日は実際の物件を例にVR画像やCG画像についてもご紹介いただけるとのことで、お願いしてもよろしいでしょうか。
新垣様:
はい。本日は同じ物件の「仕入れ時(施工前)」「CG(完成予想画像)」「完成後画像」3種類を順番にご紹介したいと思います。まず「仕入れ時(施工前)」の物件については、昭和55年築の2階建ての木造戸建て物件となります。築40年強の物件ですので、年季も感じられる「よく見る少し古い中古物件」のVR画像となります。だいたいこういう物件を仕入れています。
※セミナー時には「仕入れ時(施工前)」のVR画像については投影いただきましたが、対外的掲載不可のため、本インタビューでは画像掲載割愛いたします。
藤田:
実際こういった物件を仕入れられてから、お客様にお引渡しされるまでの期間が120日前後だと伺ったのですが、これは工事の期間も含めてということですか?
新垣様:
はい。全ての物件を120日間で終わらせているわけではないのですが、工事期間含めて120日でお引渡しできるスキームを組んで販売しております。
藤田:
ではこのタイミングで完成予想像のCGをご利用いただいていると思いますが、CGはどういったタイミングでご発注いただいているのでしょうか。
「CGで見たまま」の物件が完成。イメージ訴求と信頼性UPに
新垣様:
CGの発注は物件の販売開始前から行っております。販売を開始して1~2週間でCGが納品されるため、工事が始まってすぐのタイミングでCGの利用ができる状態になっています。実際のCGの画像が以下になります。CGでは主に3カット(リビング・キッチン・玄関)を作成していただいています。
CGを見ていただくと、新築の物件かと見紛うようなものになっていますが、まさにこのイメージでリノベーションしますとお客様にイメージしていただけるようになっています。
藤田:
そもそもの貴社のデザイン力自体が非常に高いということもあると思いますが、実際にCGを見ていただいたお客様の反応はいかがですか?
新垣様:
実際の例としては、CGを見てすぐに買いたいというお客様は稀なんです。どちらかというと、CGでイメージを膨らませていただいて、完成したタイミングでもう一度現地を見てもらうことで、CGのイメージ通りで施工されているので、「思った通り良いね!」となるケースが多いです。実際に完成した物件の画像が以下になります。
藤田:
一瞬こちらもCGかと思いました(笑) 元々のCGのイメージをほぼ再現した施工をされてらっしゃいますね。
新垣様:
ありがとうございます(笑)
元々のイメージ通り、「見たまま」できあがるように施工しています。そのため、CGをうまく使って工事前と完成後がほとんど同じになるというのをこの1年スペースリーのサービスのおかげで実現できています。年間で70件ぐらいCG利用させていただいてるが、当社がご提示するCGは完成後もほぼ同じイメージで出来上がるという部分の信頼性がかなり上がったように思います。
実際完成した現地を見ていただいたお客様も「(CG)まんまだね!」と言っていただけるので、完成前からお住まいになっていただく方に生活のイメージを持っていただける、とても役に立つツールであると思っています。
藤田:
ありがとうございます。ここまで、CGやVRといったビジュアル的なものをとても上手にご活用していただいているお話を伺ってきましたが、集客はどのように実施されていらっしゃいますでしょうか?ホームページやInstagramを用いた集客にも力を入れていると伺っておりますが、実際どのようにご活用されて集客されているのかについて教えてください。
新垣様:
それでは、まずはホームページから紹介させてください。
こちらのホームページでは弊社のリノベーション物件のみが掲載されているページになります。現状常時約50物件が掲載されていますが、いずれもお金をかけてリノベーションをしているものになり、デザイン性に富んだものになります。ほとんどが完成前の状態で掲載しているので、CGがないと完成イメージがしにくいということもあり、CGを活用して興味を持っていただけるような形で運営しています。
ホームページ上で会員登録をしていただいた方が見れる会員限定ページでは、実際に作成いただいたCGを掲載しておりますが、現地はまだ工事中の状態なので、そういった時点からお客様にイメージの訴求ができることは大きな強みになっています。
藤田:
貴社のホームページや会員様限定ページを直接見に来られるお客様だけなく、Instagramを活用した集客もされていると伺いました。Instagramはどのように活用されていらっしゃるのでしょうか。
現場へ行くことなく動画作成ができるおかげで投稿数UP
新垣様:
Instagramではルームツアー動画という形で、当社のリノベーション物件を動画にして投稿しています。
藤田:
この青い帯の動画と緑色の帯の動画の違いは何でしょうか?
新垣様:
青いサムネイルのものが、実際にリノベーションが完成した物件のもので、緑色のものがCGを活用した動画となっています。緑色の画像では、冒頭は当社が施工した別の現場の画像で、途中からCG画像を動画にしたものを組み合わせて作成しています。
藤田:
このCGを動画化されていらっしゃる部分は、弊社の撮影アプリ「Spacely Photo Task(通称SPT)」のパノラマ画像を動画化できる機能も一部活用いただいて作成されたそうですね。
新垣様:
はい。編集は別ソフトを使用していますが、実際にパノラマから動画だけ切り抜いて仕上げております。おかげで投稿数も増やすことができて大変ありがたく思っています。現場に動画撮影に行くとどうしても時間がかかってしまいますが、外に行かなくても動画作成と投稿ができるということで、かなり魅力的なツールかと思います。
藤田:
まさに完成前のものと完成後のもの両方を動画として投稿されることで、幅広い形で訴求できるコンテンツになっていらっしゃいますね。
新垣様:
ありがとうございます。最近は新築でもデザインがシンプルになってきているものが多いので、中古の戸建でも新築戸建より割安で、ちょっとお洒落な家に住めるところを弊社としても大きなポイントとしております。皆さまに好きになってもらえうようにデザインには力を入れております。
藤田:
新築戸建てや注文住宅の会社様でこういった動画を拝見することはありますが、従来の中古の物件のイメージとは大きく異なりとてもデザイン性が高くお洒落だと思います。実際にブランディング等についてはどのようにお考えでしょうか。
新垣様:
ブランディングという点では、弊社は中古戸建のリノベーションがメインですが、そういった業者様はそんなに多くないので、その中でも突出できるよういろいろ模索しながら発信をしています。
藤田:
ホームページやInstagramなどいずれもデザイン性が高く、非常に素敵な物件を掲載されてますが、やはり気になるところは「実際にどれくらい集客できているか」という点です。そのあたりの実績について集客状況や反響について伺ってもよろしいでしょうか。
Instagram経由の集客が月30件、1集客あたり3,300円を達成
新垣様:
Instagram上で反響を受け取る形にすると、その専任の管理担当が必要になってしまうことから、弊社ではInstagramからホームページに遷移していただくようなスキームを組んでおります。そうすることで弊社営業がチェックできるようになっているのですが、先月(2024年2月)がInstagram経由と確認できるもので月30件程度集客ができています。この30件集客について、広告費としては10万円でしたので1集客あたり3,300円程度と、弊社でも効果にびっくりしています。
少し補足すると、Instagram経由からのお問い合わせは、各ポータルサイトからのお問い合わせとは違った客層になるので、「Instagramからのお客様にはどういった対応をしようか」と決めてから始めないと、なかなか成果が出にくいのではないかというのが実感としてあります。
藤田:
反響面についてもお話しいただきありがとうございます。最後に今後の事業展望について伺ってもよろしいでしょうか。
新垣様:
今年10期目となりますが、現在店舗としては1店舗と東京に営業所を持っているのですが、このままではなかなか足りないという状況になってきております。現状は横浜を起点に東京もカバーしているという範囲ですが、1都3県主要部まで拡大しつつ扱える物件や領域を増やしていきたいと思っておりまして、そのためにはよりスペースリーのサービスも活用させていただきつつ大きくしていければと思っております。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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