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不動産売買

【VR不動産活用事例】月100件!SREリアルティのトップが語る媒介獲得ノウハウとは?|SREホールディングス株式会社


 

目的 DX推進
用途 DX推進
業種 不動産売買仲介業 その他


会社名 SREホールディングス株式会社
所在地 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR 14階
事業内容 不動産テック事業、AIクラウド&コンサルティング事業
URL https://sre-realestate.com/


ー 月100件の媒介獲得ノウハウをテーマにSREリアルティの責任者である東氏にお話いただきます。
まずは自己紹介と会社のご紹介をお願いいたします。


大学卒業後、アパレル企業に入社して販売スタッフから、店長、仕入、MDを経験してきました。幅広い業務を担当する中で、現場が好きで販売員としてお客様に非日常感を演出し、提案すること喜んでいただくことにやりがいを感じていました。アパレルの仕事は好きでしたが、お客様の人生により深く関われる衣食住の住まいの提案ができる不動産業に興味を持ち、東京オリンピックの開催等で、都心が盛り上がっているタイミングで、港区のフランチャイズ系の不動産会社へ転職しました。


不動産仲介会社1社目では、売買仲介営業として購入のお手伝いを中心に活動していましたが、都心で活動をしていたこともあり囲い込みが多く、物件をなかなか紹介させてもらえない経験をしました。その時に出会ったのがエージェント制を採用し、片手取引にて売却の不動産情報をオープンにしているソニー不動産(当時の名称。現在のSREホールディングス)でした。実際にソニー不動産と取引をするなかで、エンドユーザーにとってこういう不動産会社が世の中にあるべきだと感じ、また業界を変えていくだろうと思ったことが、ソニー不動産への転職を考えるきっかけとなりました。

現在は、不動産事業本部 不動産流通部門(売買仲介・PM)と買取再販の責任者を務め、都内の物件や投資物件の取り扱いもしています。


SREホールディングス株式会社 執行役員 不動産流通事業担当 東 毅憲氏

> 東様のご経歴やインタビューはこちらでもご覧いただけます。


不動産業界全体の生産性向上と公平性、透明性への貢献を目指して

当社は、自社で開発するAI査定などのテクノロジーを駆使して公平性、透明性を追求し、エンドユーザー様にとって有益なサービスを提供することをポリシーとして掲げています。自社だけがメリットを得られれば良い、という考えに陥らないよう、自社開発のAI査定ツールを同業者である不動産事業者様にもご利用いただけるようにしており、不動産業界全体の生産性向上と公平性、透明性への貢献を目指しています。
現在は大手から中小まで、幅広い事業者様にご利用いただいています。


その結果、2021年には経済産業省と東京証券取引所が選ぶ「DXグランプリ」を受賞しました。弊社は「リアル×テクノロジー」というテーマを推進しています。日々利用されるAI査定のデータを改善し続けることで、実用度が増し、不動産事業者様にもエンドユーザー様にもより効果を実感いただけるサイクルを生み出しています。このようなビジネスモデルが業界の改善に貢献していると評価されたと考えています。



ー 不動産業界の公平性、透明性に貢献する素晴らしい取り組みですね。


AI査定を他社様に提供せず、自社のみで活用すれば、他社様以上に媒介獲得数を増やせると思います。ですが、やはり当社は不動産業界の透明性と公平性を追求したいと考えており、それがエンドユーザー様のためになると考えています。AI査定に限らず、自社で開発するサービスを他社様にも使っていただき、事業者様の生産性向上の一助となれば嬉しく思います。そのためにはDXの推進が必須でした。



ー 実際にDXを推進することで生産性は向上したのでしょうか?



確実に生産性は上がっていますし、上げざるを得ない理由もあります。弊社は片手取引を行っているため、通常の2倍の契約件数を目指す必要があります。顧客満足度を高めながら、月100件もの媒介獲得を実現するためにDX推進せざるを得ないと考えています。



ー DX推進された結果、23年度の売買契約獲得数が前年比30%以上アップされたのですね。


社員数が増えたことも要因ですが、一括査定からの訪問率アップや訪問査定後の媒介獲得数も確実に増えています。その点についてもお話していきます。



ー では、AI査定などのテクノロジーを活用した媒介獲得のノウハウについてお教えください。


AI査定は媒介獲得にとても有効です。


多くの売主様は売却する際に一括査定をご利用になる方が多いです。当社を含む不動産事業者は一括査定の見積もり依頼が来ると、即座に売主様に電話をすると思います。専任の架電部署を持っている事業者様も増えています。


一括査定から媒介獲得をするためには、他社様よりも先に売主様へコンタクトすることが重要です。そのため、売主様の物件情報を細かく確認する前に電話をかけています。そして売主様とお電話でのやり取りの中で、住所・マンション名・お部屋番号をうかがい、AI査定に入力すると1秒で物件の相場データが出てきます。この情報を見ながらお話をすることで、売主様には物件情報に詳しいと思っていただけますし、当社も具体的な提案ができるようになります。



ー 1秒で査定額がわかり、5分で査定書が作成できる。このスピードで対応されると売主様も貴社への印象も良くなりますね。


AI査定でデータに基づく相場を売主様に伝えることはとても重要だと考えています。 不動産業界では恣意的な査定もあり、顧客目線とは言い難いケースも見られます。当社がAI査定を開発した理由は業務の効率化もありますが、それ以上にエンドユーザー様のためだと思っています。高い査定価格を出したら媒介獲得できる、という状況を回避できると思うのです。


ただ、AI査定はあくまで目安です。不動産のマーケット状況やエリア情報、実際のお部屋のコンディションなどによって異なりますので、AI査定の情報をフックに訪問査定に繋げ、媒介契約を獲得するようにしています。


そのときに提案をするのがパノラマVRです。


新たなニーズに応えるため「スペースリー」を選択

ー テクノロジーに強い貴社が、「スペースリー」を導入しようと思った理由を教えてください。


実は、最初はパノラマVRの活用に否定的でした。 これまで売主様のお部屋を一緒に片付け、写真撮影を行うことで信頼関係が深まる体験を何度もしてきました。1組のお客様に3-4時間かけて対応することもありました。売主様からは「こんなに丁寧に対応してくれる不動産会社さんははじめて」「東さんにお願いして良かった」と言っていただけることが多く、媒介獲得にも繋がっていました。


パノラマVRを導入することで、このような関係構築の機会が失われるのではないかと不安がありました。しかし、コロナ禍以降の傾向として売主様側からは「部屋に人を入れたくない」「都度都度の内見準備が大変」という声や、「楽に売りたい」「あまり時間をかけたくない」というニーズがあることに気付きました。そこで、お客様の負担を軽減するパノラマVRの導入を決めました。



ー どのようにパノラマVRを活用されているのでしょうか?


パノラマVRの活用は媒介獲得から早期売却まで多岐に渡ります。

多くの売主様は「空室にしてから売りたい」と考えています。例えば、売主様が8月に引っ越し予定の場合、空室になってからの方が売主様のストレスが少なく、部屋もきれいに見えるため、売却を急いでいない方は少なくありません。 一方で、多くの仲介事業者様は「1月から3月の繁忙期のほうが探している方が多いため、早めに売り出したほうが良い」とアドバイスしますが、とても悩まれる売主様が多いです。1-3月は一般的に忙しい時期であり、お部屋の片づけをするにも、撮影をするにも通常よりも大変な時期だからです。


ここで活躍するのがパノラマVRです。

売主様に「安心してください。実はパノラマVRなら物件内の家具を消すことができます。そのためお部屋を片づけなくても良いのです。家具がない状態のお部屋の写真をホームページに掲載できますので、1月から3月の繁忙期に情報を出しつつ、確度の高い方を事前にフィルタリングできます」とお伝えすると売主様は驚かれますし、喜んでいただけます。 このようにご提案すると売主様は安心して、この会社に任せてみようかな、と思っていただけます。媒介獲得の大きな要素となります。



実は、空室状態より居住中の方が成約率は高いのです。中古物件の場合、どのような売主様が住んでいたかを知りたいと思うのが普通です。印象の良い売主様であれば、買主様も「大切に住んでいたんだな」と感じると同時に、より買いたいと思っていただけます。売主様も買主様の人柄がわかるほうが安心します。コミュニケーションが生まれることで、売主様も価格面を考慮してくれることもあります。


このようなコミュニケーションは売買においてとても重要なので、実際に居住しながらの内見は非常におすすめです。当社では、売主様に月に1-2回の内覧会を設けていただくようお願いしています。


内覧会は事前にパノラマVRで確認をしていただき、確度の高いお客様を対象に行います。この方法により、見学希望のお客様を絞り込むことで競争原理も働きます。 このように媒介獲得から売却までパノラマVRを活用するシーンは多くあります。




 ー 家具消しについてお話いただきましたのでスペースリーより補足の説明をいたします。

「VRホームステージング」「VR家具消し」とは、パノラマ画像上に、CGの家具を配置したり、パノラマ画像上に写る家具を消すことができます。特徴はコストと気軽にできることです。こちらがサンプルです。画面の真ん中の「3段階切り替え」というボタンを押してみてください。




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 このように1クリックで、部屋の印象を変えることができます。1部屋1部屋にオリジナルのCG家具を配置できますし、1部屋に複数パターンのCG家具も配置できます。スペースリーの場合、プロのインテリアコーディネーターがお部屋に合わせたオリジナルのVRホームステージングの制作も可能です。

実物のホームステージングとの違いはコストです。実際に購入するには費用がかかりますし、レンタルするにしても、月額費用が発生します。また移動や維持費用も決して安くありません。 「VRホームステージング」「VR家具消し」は1部屋15,000円からできますので、このリーズナブルさが魅力です。


 ちなみに、ホームステージングの効果については、『日本ホームステージング協会』が2022年に行った調査がとても参考になります。例えば、売却が困難な物件や長期間売れなかった物件にホームステージングを実施したところ、67%が平均2ヶ月で成約したというデータがあります。これは、ホームステージングが不動産売却に大きな効果をもたらすことを示しています。


 また、ホームステージングを施した物件の売却期間は、ホームステージングなしの物件と比較して約1/3短縮されたというデータもあります。ホームステージングは売却においてとても有効だと言えます。


デザインと情報量の両立を可能にするパノラマVR

ー 貴社では販売図面とパノラマVRを掛け合わせた活用をされているとも聞きました。



実は、パノラマVRを使用したことで、当社の販売図面を変革するきっかけとなりました。ソニー不動産時代からのお付き合いのある仲介様は、ネイビーカラーで情報がぎっしり詰まった販売図面を覚えておいでかもしれませんが、2024年からこの形式をやめました。


売りの仲介事業者様や買主様の声として、情報が多すぎる販売図面をダウンロードしてプリントアウトすると文字が潰れ、見づらいというご意見がありました。 そこで、よりシンプルなデザインに刷新しつつ、物件概要が存分に伝わる特設ページを作成することにしたのです。販売図面にはパノラマVRのQRコードを掲載することで、物件の魅力を最大限が伝わるようにしています。




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例えば、こちらの部屋にはVRホームステージングを施しています。スマホ画面のボタンを1回押すだけでVRホームステージングが表示され、かんたんに印象を変えることができます。こちらの部屋のアピールポイントは、シングルベッド3台を並べることができる広さを伝えることでした。そのため、VRホームステージングでベッドを配置していただきました。このVRホームステージングはオリジナルデザインだと聞いています。


このような活用によって、物件の魅力を向上させることはもちろん、部屋の広さや生活感を伝えることもできます。他にも、派手めのデザインでなかなか成約にならなかった物件が、VRホームステージングでイメージを変えたところ成約に至ったというケースもあります。



ー 売却にも貢献しているのですね。



はい、媒介獲得にも売却にも貢献していますし、売主様、買主様の満足度も高いです。


また、スペースリーさんのアフターフォローが素晴らしいことも付け加えさせていただきます。 例えば、先日スペースリーの担当の方から「VRホームステージングを使えるポイントがまだ残ってますので、どのように活用しますか?」とご連絡をいただきました。ポイントの購入はお金がかかっていますので、通常であれば、連絡をしないままポイントが失効したらラッキーと思う担当者もいるかもしれませんが、スペースリーさんは連絡をくれて、当社のコストについても意識してくれています。
このような誠実な対応だからこそ、今後もお付き合いしたいと考えています。




最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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